痛風の診断に用いる血液検査データはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
痛風は、血液中の尿酸値が高くなること(高尿酸血症)が原因で関節などに尿酸結晶が沈着し、炎症を起こす疾患です。そのため、痛風の診断には血清尿酸値の測定が最も重要となります。血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態は高尿酸血症とされ、痛風発作のリスクが高まります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。痛風は高尿酸血症が原因で発症する疾患であり、血液中の尿酸値が診断の重要な指標となります。一般的に、血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が高尿酸血症と定義され、これが痛風発作のリスクを高めます。選びやすい理由:他の項目も血液検査で測定されるため、選択肢として提示されています。混同注意:他の項目も健康診断などで目にすることが多いため、混同しやすいかもしれません。
- 2. 尿素窒素(BUN)は腎機能の指標の一つであり、腎不全などで上昇しますが、痛風の直接的な診断指標ではありません。ただし、痛風患者では腎機能障害を合併することがあるため、関連検査として測定されることはあります。正しくは:痛風の診断には血清尿酸値が用いられます。選びやすい理由:腎機能と関連するため、間接的に関係があるように思えるかもしれません。混同注意:尿酸と尿素窒素はどちらも「尿」の字がつくため、混同されることがあります。
- 3. 血清ビリルビンは主に肝機能や溶血性疾患の指標として用いられるものであり、痛風の診断には直接関連しません。黄疸の診断などに重要な検査項目です。正しくは:痛風の診断には血清尿酸値が用いられます。選びやすい理由:肝機能障害と痛風は別の疾患ですが、一般的な血液検査項目として知られているため、選択肢として考慮されることがあります。混同注意:全く異なる臓器の機能を示す指標であり、区別が必要です。
- 4. グリコヘモグロビン(HbA1c)は、過去1~2ヶ月の血糖コントロールの状態を示す指標であり、糖尿病の診断や管理に用いられます。痛風の診断とは直接関係ありません。正しくは:痛風の診断には血清尿酸値が用いられます。選びやすい理由:糖尿病と痛風は合併しやすい疾患ではありますが、HbA1cが痛風の診断に直接用いられるわけではありません。混同注意:どちらも生活習慣病に関連する検査項目であるため、混同しやすいかもしれません。
国試ポイント
痛風の診断に用いられる主要な検査項目を理解しているか、また他の一般的な血液検査項目との違いを把握しているかが問われます。疾患と主要な検査項目を結びつける知識は基礎的かつ重要です。
混同注意
尿酸と尿素窒素(BUN)は名称が似ており、腎臓に関連することから混同されやすいです。HbA1cも生活習慣病に関連するため、鑑別が必要です。
次に同じ論点が出たら
痛風発作時の症状、急性期治療(コルヒチン、NSAIDs)、慢性期治療、生活指導についても学習を深めると良いでしょう。
関連知識
痛風の治療には、尿酸生成抑制薬や尿酸排泄促進薬が用いられます。また、生活習慣の改善(食事制限、飲酒制限など)も重要です。高尿酸血症は、メタボリックシンドロームの一部として腎臓病や心血管疾患のリスクを高めることも知られています。