患者との面接技法で閉じた質問〈closed question〉はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
閉じた質問(クローズドクエスチョン)は、回答が「はい」「いいえ」や、特定の一語、または明確な選択肢のどれかに限定される質問です。選択肢2の「背中の痛みはありますか」は、患者が「はい」または「いいえ」で回答できるため、クローズドクエスチョンに該当します。この種の質問は、特定の情報を迅速に確認したい場合や、患者が答えにくい場合に有効です。
選択肢ごとの解説
- 1. これは患者さんが自由に感情や状態を表現できる開かれた質問(オープンクエスチョン)です。患者さんは自分の言葉で詳しく答えることができます。正しくは:「気分はいかがですか」は患者が自由に回答できるオープンクエスチョンです。選びやすい理由:一見、患者の状態を尋ねているため、状況把握のための質問に思えるかもしれませんが、回答が「はい」「いいえ」に限定されないため、クローズドクエスチョンではありません。混同注意:オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの区別が曖昧な場合、患者の状態を尋ねる質問すべてをクローズドクエスチョンと誤解する可能性があります。
- 2. 正解。この質問は「はい」か「いいえ」で答えられる、限定された回答を求める質問(クローズドクエスチョン)です。具体的な情報収集に適しています。正しくは:この質問は「はい」か「いいえ」で回答が完結するため、クローズドクエスチョンに該当します。選びやすい理由:患者の状態を一方的に限定しているように感じられるかもしれませんが、特定の情報を効率的に得るために有用な質問技法です。混同注意:オープンクエスチョンのほうが良い質問技法であるという先入観から、クローズドクエスチョンの例を選ぶことに抵抗を感じるかもしれません。
- 3. 患者さんが具体的な不安の内容や状況を詳細に説明できる、開かれた質問(オープンクエスチョン)です。これにより患者の思いを引き出すことができます。正しくは:「どのようなことが不安ですか」は、患者が自由に不安の内容を語れるオープンクエスチョンです。選びやすい理由:患者の感情に寄り添う質問であるため、コミュニケーションとして適切に思えますが、クローズドクエスチョンの定義には合致しません。混同注意:漠然とした質問に思えるため、クローズドクエスチョンと誤解するかもしれませんが、具体的な内容の記述を促すものです。
- 4. 患者さんが家族の発言内容を自由に語れる、開かれた質問(オープンクエスチョン)です。具体的な情報を引き出すのに役立ちます。正しくは:「ご家族は何と言っていましたか」は、家族の具体的な発言内容を引き出すオープンクエスチョンです。選びやすい理由:家族の発言という特定の事柄について尋ねていますが、その内容を「はい」「いいえ」で答えられないため、クローズドクエスチョンではありません。混同注意:特定の対象(ご家族)について尋ねる質問であるため、限定的であると誤解する可能性がありますが、回答の内容は限定されていません。
国試ポイント
看護師国家試験では、患者さんとの面接技法におけるオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの違いと、それぞれの適切な使用場面が問われることがあります。それぞれの質問形式がどのような情報を引き出し、どのような状況で有効であるかを理解することが重要です。
混同注意
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの区別。特に、質問の意図や聞いている内容が限定的であることと、回答形式が限定的であることの混同。例えば、「〇〇について教えてください」は〇〇に限定されているが、回答は自由なのでオープンクエスチョンです。
次に同じ論点が出たら
この概念を理解した上で、与えられた患者さんの状況や面接の目的を考慮し、最も適切な質問技法(オープンかクローズドか)を選択できるようになることが次のステップです。
関連知識
オープンクエスチョンは、患者の感情、考え、具体的な状況などを深く掘り下げて理解するために用いられます。例:「どういった時に痛みますか」「一番困っていることは何ですか」。クローズドクエスチョンは、事実確認、情報の効率的な収集、患者の負担軽減などに有効です。例:「熱はありますか」「昨夜は眠れましたか」。両者を使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが図れます。