糸球体濾過機能を評価する項目はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
クレアチニンクリアランスは、糸球体で濾過される老廃物であるクレアチニンが、一定時間にどれだけ血液中から除去されるかを示す指標です。このクリアランス値が高いほど糸球体濾過機能が良好であることを示し、腎機能評価において重要な検査項目となります。
選択肢ごとの解説
- 1. アミラーゼは膵臓や唾液腺から分泌される酵素であり、主に膵機能や唾液腺機能の評価、急性膵炎の診断などに用いられます。糸球体濾過機能の評価項目ではありません。正しくは:アミラーゼは膵機能、唾液腺機能の評価項目である。選びやすい理由:酵素であるため、何らかの代謝産物として腎臓に関連すると誤解する可能性。混同注意:他の消化酵素や代謝酵素と混同する可能性。
- 2. トロポニンは心筋細胞の収縮に関わるタンパク質であり、心筋梗塞などの心筋傷害の診断マーカーとして用いられます。糸球体濾過機能の評価項目ではありません。正しくは:トロポニンは心筋傷害の診断マーカーである。選びやすい理由:重篤な疾患に関連する検査項目であるため、腎機能との関連を想起する可能性。混同注意:他の心疾患マーカーや炎症マーカーと混同する可能性。
- 3. γ-GTPは肝臓、腎臓、膵臓などに存在する酵素ですが、主に肝機能、特に胆道系酵素の評価やアルコール性肝障害の指標として用いられます。腎機能との関連はありますが、糸球体濾過機能の直接的な評価項目ではありません。正しくは:γ-GTPは主に肝機能、特に胆道系酵素の評価項目である。選びやすい理由:腎臓にも存在するため、腎機能検査項目と誤解しやすい。しかし、糸球体濾過機能の直接評価ではない。混同注意:他の肝機能検査項目(AST, ALT, ALPなど)や腎機能検査項目(BUN, Creなど)と混同する可能性。
- 4. 正解。クレアチニンクリアランスは、クレアチニンという物質が一定時間内に腎臓からどれだけ除去されるかを測定することで、糸球体の濾過能力を評価する優れた指標です。血清クレアチニン値と尿中クレアチニン値、尿量を組み合わせて算出されます。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:血清クレアチニン単独でも腎機能評価に用いられるため、クリアランスの重要性を見落とす可能性。混同注意:血清クレアチニン、eGFR(推算糸球体濾過量)など、関連する他の腎機能評価項目との区別。
国試ポイント
糸球体濾過機能の評価項目に関する知識が問われています。各検査項目がどの臓器の、どのような機能を評価するために用いられるかを正確に理解しておくことが重要です。特に腎機能評価においては、血清クレアチニン、尿素窒素(BUN)、eGFR、そしてクレアチニンクリアランスといった関連する指標の違いと意義を把握しておく必要があります。
混同注意
血清クレアチニン値、血中尿素窒素(BUN)も腎機能評価に用いられますが、クレアチニンクリアランスはより直接的に糸球体濾過機能の指標となります。これらの区別とそれぞれの意義を理解していないと混乱しやすいです。
次に同じ論点が出たら
糸球体濾過機能が低下した場合に起こる身体の変化や合併症、およびそれらに対する看護介入について考察する。
関連知識
腎機能評価の指標には、血清クレアチニン、尿素窒素(BUN)、推算糸球体濾過量(eGFR)、シスタチンCなどがあります。eGFRは年齢、性別、血清クレアチニン値から計算され、簡易的に糸球体濾過量を推定できます。シスタチンCはクレアチニンよりも早期の腎機能低下を検出できるとされています。