経産道感染するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
B群溶血性レンサ球菌(Group B Streptococcus; GBS)は、多くの妊婦の膣や直腸に常在しており、出産時に新生児が産道を経由して感染するリスクが高いです。これにより、新生児は敗血症、肺炎、髄膜炎などを発症する可能性があります。
選択肢ごとの解説
- 1. トキソプラズマは、主に経胎盤感染(先天性トキソプラズマ症)または経口摂取によって感染します。出産時の産道感染は一般的ではありません。正しくは:トキソプラズマは経胎盤感染する。選びやすい理由:胎児への影響が大きいため、感染経路を混同しやすい。混同注意:他の周産期感染症の病原体との感染経路の区別。
- 2. ヒトパルボウイルスB19は、主に飛沫感染や接触感染、経胎盤感染(胎児水腫の原因となる)によって感染します。産道感染は報告されていません。正しくは:パルボウイルスは経胎盤感染する。選びやすい理由:胎児に影響を及ぼすため、感染経路の区別が曖昧になることがある。混同注意:経胎盤感染を起こす他のウイルスとの混同。
- 3. 正解。B群溶血性レンサ球菌(GBS)は、妊婦の膣や直腸に常在していることがあり、出産時に産道を通過する際に新生児に感染することがあります(早期発症型GBS感染症)。
- 4. 成人T細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)は主に母乳を介して母子感染し、産道感染は主な感染経路ではありません。正しくは:成人T細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)は主に母乳感染する。選びやすい理由:ウイルス感染であることから、様々な感染経路を想起させやすい。混同注意:他のウイルス性疾患と混同し、感染経路を正確に把握していない場合。
国試ポイント
周産期における主要な母子感染症とその感染経路(経胎盤感染、産道感染、母乳感染)を正確に理解しているかが問われます。
混同注意
母子感染経路は複数あり、病原体によって主要な感染経路が異なります。例えば、HIVは産道感染だけでなく、経胎盤感染や母乳感染も起こします。HBVは経胎盤感染、産道感染、母乳感染の全てがあり得ます。
次に同じ論点が出たら
GBS陽性妊婦に対する分娩時の抗菌薬投与のタイミングと種類、新生児におけるGBS感染症の症状と看護。
関連知識
GBS感染予防のため、妊婦は妊娠後期にGBSスクリーニング検査を受け、陽性であれば分娩時に抗菌薬が投与されることがあります。また、トキソプラズマ、風疹、サイトメガロウイルス、HSV、HIV、B型肝炎ウイルスなどの周産期感染症も重要です。