胃瘻からの経管栄養を行う在宅療養者の家族に説明する内容で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ミキサーで液状にした食事は、市販の栄養剤と同様に胃瘻チューブを通して胃内に直接投与できるため、在宅での多様な栄養摂取を可能にします。食物繊維や固形物がチューブに詰まらないよう、十分に液状化されていることが重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。十分に液状化されていれば、市販の栄養剤だけでなく、家庭で調理したミキサー食も胃瘻から注入可能です。これにより、患者のQOL向上にも繋がります。選びやすい理由:在宅療養では、患者の好みに合わせた食事を提供することが重要であり、ミキサー食はその選択肢の一つであると理解されているため。混同注意:胃瘻チューブの閉塞リスクや、栄養剤の衛生管理に関する懸念。
- 2. 胃瘻の瘻孔は常に清潔に保つ必要がありますが、毎回消毒液で消毒する必要はありません。石鹸とぬるま湯で洗浄し、乾燥させる一般的なケアで十分です。過度な消毒は皮膚刺激の原因となることがあります。正しくは:注入を始める前に、胃瘻の瘻孔部分を石鹸とぬるま湯で洗浄し、清潔に保ってください。選びやすい理由:医療処置では清潔操作が重要であるという一般的な知識から、消毒が必要だと考えてしまうため。混同注意:外科的創部の消毒や、感染リスクが高い場合の特定部位の消毒。
- 3. 胃瘻カテーテルの交換頻度は、種類や患者の状態によって異なりますが、一般的にバルーン型カテーテルは1~3ヶ月に1回、バンパー型カテーテルは6ヶ月~1年に1回程度が目安とされています。1週間に1回は頻繁すぎます。正しくは:胃瘻カテーテルは、種類に応じて1~3ヶ月または6ヶ月~1年に1回程度、定期的に交換してください。選びやすい理由:カテーテルの清潔維持や劣化防止のために頻繁な交換が必要だと誤解しているため。混同注意:尿道カテーテルや末梢静脈カテーテルなど、他のカテーテルの交換頻度。
- 4. 栄養剤の注入中は、胃内容物の逆流による誤嚥性肺炎のリスクを避けるため、患者さんの頭部を30度以上に挙上するセミファウラー位またはファウラー位に保つのが適切です。15度のファウラー位では不十分です。正しくは:栄養剤の注入中は、患者さんの体を30度以上のファウラー位に保ちます。選びやすい理由:頭部を挙上するという方向性は合っているため、角度の重要性を見落としてしまうため。混同注意:体位変換の一般的な目的と、誤嚥予防のための体位の具体的な角度。
国試ポイント
胃瘻管理における在宅での基本的な注意点、特に安全な栄養剤の選択と姿勢保持、清潔操作について理解することが重要です。
混同注意
胃瘻カテーテルの種類(バルーン型とバンパー型)による交換頻度の違いや、PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)とその他の消化器瘻の管理の違いが混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
胃瘻管理に関する問題が出題された際は、注入方法、清潔操作、合併症予防、チューブ管理の4つの側面から、それぞれの選択肢の適切性を判断します。
関連知識
胃瘻管理の合併症(胃内容物逆流による誤嚥性肺炎、スキントラブル、チューブ閉塞、抜去)とその予防策。栄養剤の種類(経腸栄養剤、とろみ剤、半固形化栄養剤)。栄養剤注入時の体位(ファウラー位)の重要性。