糖尿病の在宅療養者に行うフットケアの説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
糖尿病患者は自律神経障害により皮膚が乾燥しやすく、バリア機能が低下しがちです。乾燥によるひび割れは感染経路となるため、保湿剤による適切なスキンケアは足病変の予防に非常に重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 糖尿病患者は足の感覚が鈍くなっていることがあり、素足でいると怪我や火傷に気づきにくく、感染症のリスクを高めるため不適切です。保護のために靴下や室内履きの着用が推奨されます。正しくは:「室内でも靴下やスリッパを履いて、足を保護しましょう」選びやすい理由:自宅内だから安全だと考えがちですが、糖尿病患者の足は非常にデリケートです。混同注意:健常者にとっては素足が快適な場合があるため、その感覚で選んでしまう可能性があります。
- 2. 正解。糖尿病患者は自律神経障害により皮膚が乾燥しやすく、ひび割れから感染症を起こすリスクが高まります。そのため、保湿剤によるスキンケアは足の健康維持に重要であり、適切な指導です。混同注意:保湿の重要性を理解していない場合、見過ごされる可能性があります。
- 3. 糖尿病患者は神経障害により温痛覚が鈍麻していることが多く、42℃のような比較的高温のお湯では火傷をする危険性があります。足湯の適温は38℃から40℃程度が推奨されます。正しくは:「足湯の際は、38℃から40℃程度のぬるま湯を使用し、必ず温度計で確認しましょう」選びやすい理由:一般的な足湯の温度として許容範囲だと誤解する可能性があります。混同注意:健康な人であれば42℃でも問題ない場合があるため、糖尿病患者の特性を見落とすことがあります。
- 4. 爪を短く切りすぎると、陥入爪や巻き爪の原因となりやすく、そこから炎症や感染症を引き起こすリスクがあります。爪は指の先端と同じくらいの長さにまっすぐ切るのが適切です。正しくは:「爪は指の先端と同じくらいの長さに、まっすぐに切るようにしましょう」選びやすい理由:爪を短く清潔に保つことが良いという誤解から選びがちです。混同注意:深爪が清潔に繋がるという一般的な認識があるため、誤って選択することがあります。
国試ポイント
糖尿病患者のフットケアは、神経障害、血行障害、感染のリスクを考慮した具体的な指導内容が問われます。特に、皮膚の保護、清潔保持、保湿、爪のケア、靴の選択など、日常的なセルフケアのポイントを理解していることが重要です。
混同注意
各選択肢が「清潔にする」「保護する」といった大まかな目標には合致しているように見えるため、糖尿病特有のリスク(感覚鈍麻、血行障害、易感染性)と照らし合わせて具体的な方法の適切性を判断する必要があります。
次に同じ論点が出たら
糖尿病患者への生活指導全般(食事、運動、血糖測定、インスリン注射部位、シックデイ対応など)も関連知識として問われる可能性があります。
関連知識
糖尿病性神経障害、糖尿病性足病変の病態生理、足部観察のポイント、正しい爪の切り方、靴の選び方、足浴の注意点。