歯ブラシを用いたブラッシングで歯周ポケットの清掃に適しているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
バス法は、歯周ポケット内に歯ブラシの毛先を45度で挿入し、細かく振動させることでポケット内のプラークを効率的に除去することを目的としたブラッシング法です。これは歯周炎患者のプラークコントロールに特に推奨されます。他の選択肢のブラッシング法は、歯周ポケット内部の清掃には効果的ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。バス法は、歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目(歯肉溝、歯周ポケットの入り口)に45度の角度で向け、毛先を歯周ポケット内に少し挿入し、細かく振動させることで、歯周ポケット内のプラークを効果的に除去する目的で使用されます。これは歯周ポケットの清掃に適した方法です。
- 2. フォーンズ法は、歯ブラシを歯面に垂直に当てて円を描くように動かす方法で、主に乳幼児や高齢者など、歯ブラシの操作が難しい人向けに推奨される方法です。清掃効率は比較的低いですが、習得が容易です。歯周ポケットの深部を清掃する目的には適していません。正しくは:フォーンズ法は、主に乳幼児や高齢者など、歯ブラシ操作が難しい人向けのブラッシング法であり、歯周ポケットの清掃には不向きです。選びやすい理由:円運動によって広範囲を清掃できるというイメージから、歯周ポケットも清掃できると誤解する可能性があります。混同注意:他のプラーク除去に特化したブラッシング法(バス法、チャーターズ法など)と混同する可能性があります。
- 3. ローリング法は、歯肉から歯冠方向へ歯ブラシを回転させるように動かす方法で、歯肉マッサージ効果や歯面の清掃に適していますが、歯周ポケットの内部に毛先を挿入してプラークを除去する目的には効果的ではありません。正しくは:ローリング法は歯肉マッサージや歯面清掃には適していますが、歯周ポケット内の清掃には効果的ではありません。選びやすい理由:歯肉を覆うようにブラシを当てるため、歯周ポケットにも作用するのではないかと考えるかもしれません。混同注意:歯肉縁上の清掃を目的とする他の方法(スクラビング法など)と混同する可能性があります。
- 4. スクラビング法は、歯ブラシの毛先を歯面に直角に当て、小刻みに往復運動させてプラークを除去する方法です。歯面や歯肉縁上の清掃には有効ですが、歯周ポケット内に毛先を挿入して深部のプラークを除去する目的には適していません。正しくは:スクラビング法は主に歯面や歯肉縁上の清掃に適しており、歯周ポケット内の深部清掃には不向きです。選びやすい理由:一般的なブラッシング方法として広く知られているため、どのような状況にも応用できると誤解しやすいです。混同注意:バス法のように歯周ポケットを意識した方法と混同する可能性があります。
国試ポイント
国家試験では、各ブラッシング法の目的や対象、適応症と禁忌、具体的な操作方法に関する知識が問われます。特に歯周ポケットの清掃に特化した方法を理解しているかが重要です。
混同注意
各ブラッシング法(バス法、チャーターズ法、スティルマン法、ローリング法、スクラビング法、フォーンズ法など)の名前と目的、操作方法が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各ブラッシング法の名前と、それがどの部位(歯面、歯肉、歯周ポケットなど)の清掃に最も適しているか、またどのような患者(乳幼児、歯周病患者、矯正装置装着者など)に推奨されるかを関連付けて判断できるかを確認します。
関連知識
歯周病の病態生理、プラークコントロールの重要性、口腔衛生指導の原則、他のブラッシング法(チャーターズ法、スティルマン法)の適応。