手の写真(別冊No. 1)を別に示す。写真の斜線部分で、正中神経の圧迫によって知覚異常を生じる部位を示しているのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
正中神経は母指、示指、中指、環指の橈側半分およびこれら指先の掌側の感覚を支配しており、選択肢3のCは正中神経の典型的な支配領域を示しています。正中神経が圧迫されると、この領域に感覚障害が生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. 選択肢1のAは、主に手背の橈骨神経支配領域を示しています。正中神経の圧迫ではこの部位に感覚障害は生じません。正しくは:この部位は主に橈骨神経浅枝の支配領域であるため、橈骨神経の障害で感覚障害が生じます。選びやすい理由:手の神経支配を曖昧に覚えていると、橈骨神経の支配領域を正中神経と混同する可能性があります。混同注意:橈骨神経浅枝の支配領域
- 2. 選択肢2のBは、主に手背の尺骨神経支配領域と橈骨神経支配領域の一部を示しています。正中神経の圧迫ではこの部位に感覚障害は生じません。正しくは:この部位は尺骨神経や橈骨神経の支配領域であるため、これらの神経の障害で感覚障害が生じます。選びやすい理由:手背の神経支配が複雑なため、正中神経の支配範囲を広く見積もってしまう可能性があります。混同注意:尺骨神経および橈骨神経の支配領域
- 3. 正解。選択肢3のCは、正中神経の典型的な感覚支配領域である母指、示指、中指、環指の橈側半分の掌側、およびその指先を含んでいます。正中神経の圧迫により、この部位に感覚障害が発生します。選びやすい理由:正中神経の支配領域として最も正しい選択肢であるため、誘惑される要素は少ない。
- 4. 選択肢4のDは、主に小指と環指の尺側半分の掌側、および手掌の尺側部分を示しており、尺骨神経の支配領域です。正中神経の圧迫ではこの部位に感覚障害は生じません。正しくは:この部位は主に尺骨神経の支配領域であるため、尺骨神経の障害で感覚障害が生じます。選びやすい理由:手の神経支配を大まかにしか理解していないと、尺骨神経の支配領域を正中神経と混同する可能性があります。混同注意:尺骨神経の支配領域
国試ポイント
手の神経支配領域と、それに関連する疾患(手根管症候群など)での感覚障害部位を正確に理解しておくこと。
混同注意
尺骨神経や橈骨神経の支配領域との混同。特に、手背と手掌での神経支配領域の違いは重要。
次に同じ論点が出たら
同様の図が出題された場合は、各神経(正中、尺骨、橈骨)の主要な感覚支配領域(特に手掌と手背での違い、各指のどの部分か)を正確に思い出し、それに合致する選択肢を選ぶ。
関連知識
手根管症候群は、手根管内で正中神経が圧迫されることにより、母指球筋の萎縮や正中神経支配領域の感覚障害をきたす疾患です。ティネルサインやファレンテストが陽性になることも特徴です。