低血糖時の症状はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
低血糖が発生すると、身体は血糖値を上げようとして交感神経を活性化させます。この交感神経の興奮は、発汗(冷汗)、動悸、手指の震え、空腹感などの症状を引き起こします。これらは自律神経症状と呼ばれ、低血糖の初期に現れることが多いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 発疹は低血糖の一般的な症状ではありません。正しくは:低血糖では発疹は通常みられず、蕁麻疹や薬剤アレルギーなどで見られます。選びやすい理由:特になし。症状の知識があれば容易に除外できる。混同注意:他の皮膚症状、例えば感染症やアレルギー反応の症状と混同する可能性は低い。
- 2. 低血糖時には交感神経が活性化するため、通常は頻脈になります。正しくは:低血糖では、交感神経の興奮により心拍数は増加し、頻脈となることが多いです。選びやすい理由:心臓に関連する症状として、漠然と選んでしまう可能性。混同注意:徐脈は迷走神経の活動亢進や心臓疾患などで見られる症状であり、低血糖とは逆の反応を示す。
- 3. 正解。低血糖により交感神経が刺激され、発汗が促進されます。これは身体の警告反応の一つです。
- 4. 低血糖の神経症状としては、イライラ、不安、集中力低下、意識レベルの低下などが主で、多幸感は一般的ではありません。正しくは:低血糖の精神神経症状としては、不安感、集中力低下、意識混濁などが挙げられます。多幸感は精神疾患や薬物使用で見られることがあります。選びやすい理由:脳の機能異常として、精神的な変化を漠然と捉えて選んでしまう可能性。混同注意:脳の機能異常による精神症状としては、抑うつ、不安、興奮、意識障害など様々な状態があり、多幸感とは異なる。うつ病の治療薬などでの副作用として多幸感が見られる場合がある。
国試ポイント
低血糖の主要な自律神経症状と中枢神経症状を正確に区別し、代表的なものを記憶しているかが問われます。特に、発汗、動悸、震えなどの初期症状を把握しておくことが重要です。
混同注意
低血糖の中枢神経症状(意識障害、頭痛、めまい、けいれんなど)と自律神経症状が混同されることがあります。また、高血糖時の症状(口渇、多飲、多尿、倦怠感など)との混同にも注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、低血糖時の自律神経症状と中枢神経症状をそれぞれ2つ以上挙げられるか、またそれらの症状が出た際の具体的な看護介入を説明できるかが問われる可能性があります。
関連知識
低血糖の基準値(一般的に血糖値70mg/dL未満)、原因(インスリン過剰、経口血糖降下薬の過量、食事摂取不足、運動量増加など)、緊急時の対応(ブドウ糖摂取、グルカゴン注射)についても関連知識として重要です。