小細胞癌で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
小細胞肺癌は、その急速な増殖と早期転移の傾向から、診断時にはすでに全身にがん細胞が広がっていることが多いため、外科手術の適応となる症例は限られます。そのため、全身に作用する化学療法が主要な治療法となり、病期によっては放射線療法も併用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 小細胞肺癌の発生頻度は、非小細胞肺癌(腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌など)よりも少ないです。肺癌全体の約15%程度を占めます。正しくは:小細胞肺癌の患者数は、非小細胞肺癌より少ないです。選びやすい理由:肺癌の一種であるため、ある程度の頻度があると考えがちですが、実際には非小細胞肺癌が圧倒的に多数を占めます。混同注意:肺癌のタイプごとの発生頻度と混同しやすいです。
- 2. 小細胞肺癌は、肺の太い気管支、すなわち肺門部に近い中央部分に発生する傾向が強いです。正しくは:小細胞肺癌は、主に肺門部などの中心部に発生しやすいです。選びやすい理由:肺腺癌が末梢に発生しやすいことから、他の肺癌も末梢に発生すると誤解しやすいかもしれません。混同注意:肺腺癌の発生部位(末梢)と混同しやすいです。
- 3. 小細胞肺癌は、増殖が速く、早期からリンパ節や他臓器への転移を起こしやすい、非常に悪性度の高い癌です。正しくは:小細胞肺癌は、悪性度の高い癌です。選びやすい理由:「小細胞」という言葉から、おとなしい癌だと連想してしまう可能性がありますが、これは細胞の大きさを指し、悪性度とは直接関係ありません。混同注意:細胞のサイズと悪性度を混同しやすいです。
- 4. 正解。小細胞肺癌は早期から広範囲に転移しやすい特性があるため、外科手術の適応となることが少なく、全身療法である化学療法が治療の中心となります。放射線療法も併用されることが多いです。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:特になし。小細胞肺癌の治療特性を知っていれば選べる選択肢です。混同注意:非小細胞肺癌の治療法(早期なら手術が中心)と混同することがあります。
国試ポイント
小細胞肺癌の病理学的特徴(高悪性度、早期転移)と、それに基づいた標準的な治療方針(化学療法が中心)を理解しているか問う問題です。他の肺癌の種類(特に非小細胞肺癌)との違いを比較しながら学習することが重要です。
混同注意
非小細胞肺癌(特に早期の腺癌や扁平上皮癌)の治療法、発生部位、悪性度と混同しやすい。小細胞肺癌の「小細胞」という名称から、悪性度が低いと誤解することもある。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、小細胞肺癌の具体的な化学療法レジメン(例:シスプラチン+エトポシド)や、予防的全脳照射(PCI)の適応、免疫療法の位置づけなど、より詳細な治療内容が問われる可能性があります。また、非小細胞肺癌との鑑別をより深く問う問題も考えられます。
関連知識
小細胞肺癌の組織型、発生部位(肺門部中心)、悪性度(非常に高い)、転移様式(早期から広範囲)、および主要な治療法(化学療法、放射線療法)。非小細胞肺癌の各病型の特徴と治療法。