固有心筋の特徴はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
固有心筋の活動電位は、急速な脱分極期、プラトー期、再分極期から構成されます。このプラトー期は、L型カルシウムチャネルからのCa2+流入と、カリウムチャネルからのK+流出のバランスによって維持され、活動電位の持続時間を延長し、不応期を長くする要因となります。これにより、心臓は連続したテタニー収縮を起こすことなく、規則的なポンプ活動を維持できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 固有心筋は、自律的に収縮する横紋筋であり、平滑筋とは異なる特性を持ちます。正しくは:固有心筋は横紋筋である。選びやすい理由:心臓の筋肉も内臓にあるため、平滑筋と混同しやすいかもしれません。混同注意:骨格筋(随意横紋筋)と平滑筋(不随意筋)の特性。
- 2. 固有心筋の不応期は骨格筋よりも長く、これによりテタニー収縮を防ぎ、ポンプ機能を維持しています。正しくは:骨格筋よりも不応期が長い。選びやすい理由:心臓は常に拍動しているため、素早い反応を連想し、不応期が短いと誤解する可能性があります。混同注意:活動電位の持続時間と不応期の長さの関係。
- 3. 正解。固有心筋の活動電位は、Na+の流入による脱分極後、K+の流出と同時にCa2+が流入することで、プラトー(平坦)相が形成されます。この相が不応期を延長し、ポンプ機能に重要な役割を果たします。選びやすい理由:この特徴は心筋に特有であり、正答肢として認識しやすいでしょう。混同注意:神経細胞や骨格筋の活動電位との違い。
- 4. 全身に血液を送るためにより強い圧力を必要とする左心室の筋層は、肺に血液を送る右心室よりも厚いです。正しくは:筋層は左心室の方が右心室より厚い。選びやすい理由:心臓のポンプ機能について理解はしていても、左右の心室の役割の差を正確に覚えていない場合、誤って選択する可能性があります。混同注意:左右の心室の機能の違いと、それに伴う解剖学的特徴(筋層の厚さ)。
国試ポイント
心臓の固有心筋の生理学的特徴、特に活動電位の波形と不応期の長さ、そしてそれが心臓の機能にどのように関連するかを問う問題です。他の筋組織(平滑筋、骨格筋)との比較、および心臓の解剖学的特徴(心室の筋層の厚さ)との関連も問われやすいポイントです。
混同注意
心筋の活動電位と神経細胞や骨格筋の活動電位の波形やイオンチャネルの関与、不応期の長さについて混同しやすいです。また、心臓の各部位の解剖学的特徴と生理機能の関連性も誤解しやすい点です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、心電図の各波形(P波、QRS波、T波)が活動電位のどの相に対応するか、または洞房結節細胞の自動能と活動電位(特に『ゆりかご相』)について問われる可能性があります。
関連知識
心電図の波形と活動電位の相関、心周期における各相の生理学的意味、不応期が心臓のリズム形成に果たす役割、心臓のポンプ機能のメカニズム。