緩和ケアの説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
緩和ケアは、患者さんの身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛を軽減し、生活の質を向上させることを目的としたケアです。このケアは、患者さん本人だけでなく、そのご家族も支援の対象となります。家族は患者さんの病気によって多大な精神的・身体的負担を抱えることが多いため、家族への支援は緩和ケアの重要な要素です。また、緩和ケアは病気の診断時から開始することができ、終末期に限らず、必要に応じてあらゆる病期で提供されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 緩和ケアは、患者さんの希望に応じて在宅、外来、病棟など様々な場所で提供されます。入院が必須というわけではありません。正しくは:緩和ケアは、入院、外来、在宅など様々な場所で提供される。選びやすい理由:重篤な疾患の場合、入院が必要になるケースも多いため、誤解しやすい。混同注意:終末期医療=入院という固定観念と混同しやすい。
- 2. 正解。緩和ケアは、患者さんだけでなく、そのご家族の身体的、精神的、社会的な苦痛も軽減することを目的としています。家族ケアは緩和ケアの重要な柱の一つです。正しくは:正答のため修正不要。
- 3. 緩和ケアは、病気の治癒を目的とする治療と並行して行われることもありますが、その主な目的は患者さんのQOL(生活の質)の向上であり、疾患そのものの治癒ではありません。苦痛の緩和が中心です。正しくは:緩和ケアは、疾患の有無に関わらず、身体的・精神的苦痛の緩和を主眼とする。選びやすい理由:通常の医療は治癒を目指すため、その延長線上で考えてしまう。混同注意:根治治療と緩和治療の役割の違いを混同しやすい。
- 4. 緩和ケアは、診断時から開始できるものであり、疾患のどの段階においても対象となります。意識が混濁するような終末期に限定されるものではありません。正しくは:緩和ケアは、診断時など病気の早期から開始することができ、意識レベルに関わらず必要に応じて提供される。選びやすい理由:緩和ケア=終末期医療という誤った認識があると選びやすい。混同注意:終末期医療と緩和ケアの開始時期、対象範囲を混同しやすい。
国試ポイント
緩和ケアの定義、目的、対象(患者本人と家族)、開始時期、提供場所に関する基本的な理解を問う問題です。特に、終末期ケアとの混同や、治癒を目的とした医療との違いを理解しているかがポイントになります。
混同注意
終末期医療、ホスピスケア、根治治療、QOL(生活の質)
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、緩和ケアの提供場所、開始時期、具体的なケア内容、多職種連携について問われる可能性がある。
関連知識
緩和ケアの定義(WHO)、緩和ケアチームの役割、スピリチュアルケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)