日本の人工妊娠中絶で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
日本の母体保護法では、人工妊娠中絶が認められる期間を妊娠満22週未満と定めています。これを超えた場合は、原則として人工妊娠中絶は法的に実施できません。この週数は、胎児の生存可能性が考慮される重要な境界線です。
選択肢ごとの解説
- 1. 母体保護法では、人工妊娠中絶の実施にあたり、原則として配偶者の同意が求められます。しかし、配偶者が不明、行方不明、性暴力による妊娠の場合など、法的に同意が不要とされる例外規定が存在するため、常に必須ではありません。正しくは:人工妊娠中絶を行うには、原則として配偶者の同意が必要であるが、状況によっては不要な場合もある。選びやすい理由:夫婦間の倫理や社会的な常識から、配偶者の同意が当然不可欠だと考えやすい。混同注意:母体保護法における「原則」と「例外」の区別。
- 2. 死産届の提出義務が生じるのは、妊娠12週(85日)以降の死産についてです。妊娠10週ではまだ届出は不要です。正しくは:妊娠12週以降に中絶した場合、死産届の提出が義務付けられる。選びやすい理由:妊娠週数を意識する中で、10週という数字が何らかの境界線のように感じられる可能性がある。中絶可能期間の理解と混同しやすい。混同注意:人工妊娠中絶が可能な時期の規定と、死産届の提出義務が生じる時期の混同。
- 3. 正解。日本の母体保護法第14条第1項により、人工妊娠中絶は「妊娠満22週未満」の胎児を対象としています。これを超えると、法的に中絶は実施できません。
- 4. 厚生労働省の統計によると、人工妊娠中絶の実施件数および実施率は、20歳代(特に20-24歳、25-29歳)が最も高く、20歳未満の層はそれに比べると低い傾向にあります。正しくは:人工妊娠中絶の実施率は、20歳未満の女性よりも20歳から24歳の女性の方が高い傾向にある。選びやすい理由:若年層の避妊知識の不足や経済的困難などから、20歳未満で中絶が多いという印象を持つ学生が多いかもしれない。混同注意:若年者の中絶に関する一般的な社会認識と、実際の統計データとの差異。
国試ポイント
人工妊娠中絶に関する母体保護法の具体的な規定(特に実施可能な期間や同意の要件)、および関連する公衆衛生統計(実施率の年齢層別傾向など)について正確な知識が問われます。具体的な週数や条件を正しく理解しているかどうかが重要です。
混同注意
人工妊娠中絶の実施可能期間(22週未満)と、死産届の提出義務が生じる期間(12週以降)、さらに優生保護法時代の規定(24週未満)などが混同されやすいです。また、配偶者の同意が「原則必要」であることと「常に必須」であることの区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
今後も、母体保護法の具体的な条文内容、特に人工妊娠中絶の実施要件(妊娠週数、同意、経済的理由、身体的理由など)や、死産届、出生届との関連性、または人工妊娠中絶に関する最新の統計データ(実施件数の推移や年齢層の変化など)が問われる可能性があります。多胎妊娠の中絶に関する規定も確認が必要です。
関連知識
母体保護法の内容全般、避妊方法と性感染症予防、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、予期せぬ妊娠に対する相談支援、思春期における性教育と妊娠に関する指導、女性の健康における看護師の役割、倫理的課題。