法律で定められている育児時間に関する説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
労働基準法第67条に規定されている育児時間は、生後満1年未満の子を養育する女性労働者が、1日2回、それぞれ少なくとも30分の育児時間を請求できる制度です。この規定は、子の看護のための時間を確保し、女性労働者の健康と子の健全な育成を支援することを目的としています。
選択肢ごとの解説
- 1. 育児時間の規定は、労働基準法第67条に定められています。育児・介護休業法は、主に育児休業や介護休業に関する規定が中心です。正しくは:育児時間の規定は、労働基準法に記載されている。選びやすい理由:「育児」という言葉が含まれる法律名から、育児に関する全ての制度がここに集約されていると誤解しやすいでしょう。混同注意:育児休業の根拠法(育児・介護休業法)と育児時間の根拠法(労働基準法)を混同しやすいです。
- 2. 育児時間を請求できるのは、子が1歳に達するまで(具体的には1歳の誕生日の前日まで)です。正しくは:子が1歳に達するまで請求可能である。選びやすい理由:育児休業の期間(原則として子が1歳まで、延長規定により1歳6か月、2歳まで)と混同して、より長い期間を想像しやすいでしょう。混同注意:育児時間と育児休業の対象期間を混同しやすいです。育児休業は延長で2歳まで可能ですが、育児時間は1歳までです。
- 3. 労働基準法第67条により、育児時間を請求できるのは「女性労働者」に限られています。正しくは:母親である女性労働者が取得できる。選びやすい理由:育児休業は男女ともに取得可能であるため、育児時間も同様に性別に関わらず取得できると誤解しやすいです。近年における父親の育児参加推進の流れも、この誤解を招く原因となることがあります。混同注意:育児時間と育児休業の対象者を混同しやすいです。育児休業は男女問わず取得できますが、育児時間は女性労働者に限定されています。
- 4. 正解。労働基準法第67条では、生後満1年未満の子を養育する女性労働者に対して、1日2回、それぞれ少なくとも30分の育児時間を請求できると定められています。
国試ポイント
看護師国家試験において、育児時間に関する問題は、その根拠法、対象者(特に性別)、対象期間、および取得回数や時間といった具体的な内容を正確に理解しているかを問う傾向があります。特に育児休業との違いが混同しやすいポイントとしてよく出題されます。
混同注意
育児時間と育児休業は、名称が似ていますが異なる制度であり、根拠法、対象者、対象期間、取得要件がそれぞれ異なります。この違いを明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された際は、まず「育児時間」と「育児休業」のどちらについて問われているのかを正確に把握することが重要です。その上で、それぞれの制度の根拠となる法律、対象となる労働者の性別、子の年齢、および具体的な取得回数や時間について再確認し、選択肢の内容が制度の規定と一致するかを判断しましょう。
関連知識
育児関連の法的制度には、労働基準法に定められる産前産後休業、育児時間、そして育児・介護休業法に定められる育児休業や介護休業があります。これらの制度は、少子化対策や女性活躍推進といった社会的な背景の中で、労働者の仕事と家庭の両立支援のために整備されています。