A 病院の組織図を図に示す。 ① ② ④ ③ 医療安全管理を担う部門が、組織横断的な活動をするのに適切な位置はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
医療安全管理部門は、病院全体の安全を確保するために、特定の部署に限定されず、組織全体に対して指導、助言、情報収集を行う必要があります。図の②の位置は、最高責任者(①)の直下かつ各部門(③、④など)と同列に位置しており、組織横断的な活動を行うのに最も適切な独立した立場と言えます。
選択肢ごとの解説
- 1. ①は病院の最高責任者(院長など)の位置であり、医療安全管理部門自体ではありません。最高責任者は医療安全管理の最終責任を負いますが、直接部門を担う位置ではありません。正しくは:①は医療安全管理の最終責任を負う立場であり、医療安全管理部門はその直下または並列に位置し、最高責任者を補佐する役割を担います。選びやすい理由:最高責任者が医療安全管理に強い権限を持つため、最も重要な位置だと錯覚しやすいですが、部門としての位置付けではありません。混同注意:医療安全管理の「責任者」と「部門の設置場所」の概念。
- 2. 正解。②の位置は、最高責任者(①)の直下にあり、他の部門(③、④など)とは独立して並列に位置しています。この配置により、特定の部門に縛られず、組織全体に対して公平かつ客観的に医療安全に関する活動を展開できるため、組織横断的な活動に最も適しています。
- 3. ③の位置は、中間管理職の部門の一つであり、その下の階層に④があります。この位置では、医療安全管理部門が特定の部門内に組み込まれてしまうため、その部門内での活動に限定されやすく、病院全体の横断的な安全管理が困難になります。正しくは:医療安全管理部門は、特定の部門の指揮下ではなく、病院全体の各部門に対して指導・助言を行える独立した位置にあるべきです。選びやすい理由:部門の一つとして考えれば、選択肢として妥当に見えますが、医療安全管理の特殊性を考慮すると不適切です。混同注意:一般的な部門組織と、組織横断的な役割を持つ特殊部門の役割の区別。
- 4. ④の位置は、特定の部門のさらに下位の部署に相当します。この位置では、権限が限定され、組織全体に対する横断的な活動は非常に困難です。上位の部門からの指示がなければ動けず、独立性も低くなります。正しくは:医療安全管理部門は、組織全体を見渡し、各部門に指示や助言ができるよう、より上位かつ独立した位置に設置されるべきです。選びやすい理由:部署の一つとして組織図に位置付けられることを考える際に、選択肢として挙がりやすいですが、権限の範囲を考えると不適切です。混同注意:組織階層における権限の範囲と、医療安全管理部門に求められる権限の大きさ。
国試ポイント
医療安全管理部門が組織横断的に機能するための適切な位置付けを理解しているか。
混同注意
各部門直下の位置(④)や、特定の部門内(③)に設置すると、その部門の業務に限定され、病院全体の安全管理が難しくなります。また、最高責任者(①)自身が直接担当する形は、専門性や業務負荷の観点から現実的ではありません。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合は、組織図において、最高責任者の直下で、かつ各部門から独立した位置にある選択肢が、組織横断的な活動に適していると判断する。
関連知識
医療安全管理体制の整備は、医療法第6条の11に規定されており、医療機関に医療安全管理部門の設置を求めています。この部門は、組織のトップ直属で独立性を保ち、全職員に関わる権限を持つことが重要です。