Aさん(70歳、男性)。1人暮らし。脳出血の手術後、回復期リハビリテーション病棟に入院中である。神経因性膀胱のため、膀胱留置カテーテルを挿入している。要介護2で、退院後は看護小規模多機能型居宅介護を利用する予定である。退院後にAさんが行う膀胱留置カテーテルの管理で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
外出前に蓄尿バッグを空にすることで、バッグの容量が減り、下着や衣服への接触による不快感や、満量による尿路の屈曲・閉塞、ひいては逆流性尿路感染症のリスクを軽減できるため、適切な管理方法です。
選択肢ごとの解説
- 1. 蓄尿バッグは通常、透明であり、尿の色や混濁、量などを視覚的に確認することが重要である。遮光カバーは不要であり、観察を妨げる可能性があるため不適切である。正しくは:蓄尿バッグは透明である必要があり、尿の性状を観察できるよう遮光カバーはかぶせない。選びやすい理由:薬剤の中には遮光保存が必要なものがあるため、尿も同様に考える可能性がある。また、プライバシーへの配慮と混同する可能性。混同注意:薬剤の遮光保存の必要性と、尿の観察の必要性。
- 2. カテーテルを大腿の内側に固定すると、尿道口からの距離が短くなり、牽引による尿道損傷のリスクが高まる。また、座位や歩行時に圧迫されやすく、屈曲や閉塞の原因となる可能性がある。カテーテルは大腿の外側または腹部に固定し、尿道口への牽引を避ける必要がある。正しくは:カテーテルは大腿の外側か腹部に固定し、尿道口への牽引を避ける。選びやすい理由:体の中心に近い内側に固定する方が安定すると誤解する可能性がある。混同注意:カテーテルの適切な固定部位と、その目的(尿道損傷の予防、カテーテルの閉塞予防)。
- 3. 正解。外出前に蓄尿バッグの尿を廃棄することで、バッグの重量が軽減され、カテーテルへの牽引や衣服への接触による不快感が軽減される。また、満量による尿の逆流リスクを減らし、清潔を保つ上で適切である。選びやすい理由:(正答のため特になし)混同注意:(正答のため特になし)
- 4. カテーテルと蓄尿バッグの接続を外すと、開放式となり、空気中の細菌が侵入しやすくなり、尿路感染のリスクが著しく高まる。膀胱留置カテーテルは閉鎖式管理が原則である。正しくは:カテーテルと蓄尿バッグの接続は、感染予防のため、原則として外さない。選びやすい理由:清潔に保つために定期的に接続を外して洗浄する必要があると誤解する可能性がある。混同注意:閉鎖式システムの重要性と、カテーテル交換や蓄尿バッグ交換時の清潔操作。
国試ポイント
膀胱留置カテーテル管理における尿路感染予防と日常生活での留意点。
混同注意
清潔操作と日常生活管理における感染予防の優先順位。
次に同じ論点が出たら
膀胱留置カテーテルの管理に関する問題が出た場合は、感染予防、カテーテルの閉塞予防、そして日常生活における患者のQOL向上に焦点を当てて判断する。
関連知識
膀胱留置カテーテルを長期留置する場合の合併症(尿路感染症、結石形成、膀胱萎縮など)とその予防策。特に逆行性感染予防のための尿路閉鎖系の維持と蓄尿バッグの適切な位置管理が重要である。