発達障害者支援法で発達障害と定義されているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
発達障害者支援法では、発達障害を「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもの」と定義しています。この定義には、学習障害(LD)が明確に含まれています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。発達障害者支援法では、学習障害(LD)は自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)とともに、発達障害として定義されています。これらの障害は、脳機能の偏りにより、幼児期以降に日常生活や社会生活での困難が生じる状態を指します。正しくは:学習障害は発達障害者支援法で定められる発達障害の一つである。選びやすい理由:一見すると特定の学習能力のみに関わるように見えるが、脳機能の発達に起因するため発達障害に含まれる。混同注意:「障害」という言葉がつく多くの状態と混同しやすいが、法で明確に定義されている点で区別される。
- 2. 記憶障害は、通常、認知症や脳損傷などによって生じるものであり、発達障害者支援法が定義する発達障害には含まれません。発達障害は、生まれつきの脳機能の特性に起因する障害を指します。正しくは:記憶障害は発達障害者支援法が定義する発達障害には含まれない。選びやすい理由:認知機能の一部である記憶に問題があるため、発達の問題と誤解する可能性がある。混同注意:認知症や高次脳機能障害による記憶障害と、発達の偏りによる発達障害を混同しないように注意が必要。
- 3. 適応障害は、特定のストレス要因に対する心理的、行動的な反応として生じる精神疾患であり、発達障害とは異なる概念です。発達障害は生まれつきの脳機能の特性に基づくものですが、適応障害は環境要因が大きく影響します。正しくは:適応障害は発達障害者支援法が定義する発達障害には含まれない。選びやすい理由:社会生活での困難を伴うため、発達障害と誤解されやすい。混同注意:社会生活上の困難という共通点から混同しやすいが、原因が生まれつきの脳機能の特性か、ストレスに対する反応かという点で大きく異なる。
- 4. 摂食障害は、食事や体重に関する異常な行動パターンを特徴とする精神疾患であり、発達障害者支援法が定義する発達障害には含まれません。摂食障害は、心理的要因や社会的要因が複雑に絡み合って発症することが多いです。正しくは:摂食障害は発達障害者支援法が定義する発達障害には含まれない。選びやすい理由:特定の行動パターンに関連するため、発達障害と関連付けて考える可能性がある。混同注意:アスペルガー症候群など一部の発達障害において偏食が見られることがあるため、摂食障害と混同しやすいが、直接的な定義ではない。
国試ポイント
発達障害者支援法における発達障害の定義を正確に理解しているかが問われる問題です。具体的な障害名を法的な定義と結びつけて覚える必要があります。
混同注意
多くの精神疾患や認知機能の障害が「障害」という言葉を用いるため、発達障害者支援法における「発達障害」の具体的な範囲を把握していないと、混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
この問題が解ければ、発達障害者支援法の基本理解があると言えます。次に、各発達障害の具体的な症状や、それぞれに適した支援方法、さらには発達障害を持つ人への一般的な接し方について学習を進めると良いでしょう。
関連知識
発達障害者支援法の基本理念、各発達障害の特性(自閉スペクトラム症、ADHD、LDなど)、それぞれの障害に対する支援の内容、ICD-10やDSM-5などの診断基準と法定義の関連性。