過呼吸で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
過呼吸は、体内の二酸化炭素排出が産生を上回り、動脈血二酸化炭素分圧が低下する状態です。これは、呼吸の深さ(回換気量)が増加するか、呼吸数が増加するか、あるいはその両方によって引き起こされます。したがって、回換気量の増加は過呼吸の定義の一部です。
選択肢ごとの解説
- 1. 過呼吸は頻呼吸と過度な換気を伴いますが、吸気時の下顎の動きは、開口呼吸や努力呼吸を示唆する可能性がありますが、過呼吸に特有の所見ではありません。正しくは:下顎の動きは呼吸困難や努力呼吸の際に観察されることがあります。選びやすい理由:呼吸が苦しい状況で下顎が動くイメージがあるため、迷うかもしれません。混同注意:開口呼吸と過呼吸の直接的な関連を混同するかもしれません。
- 2. 正解。過呼吸(hyperventilation)は、体内の二酸化炭素排出量が産生量を上回り、動脈血PCO2が低下する状態です。これは、呼吸の深さ(回換気量)または呼吸数の増加、あるいはその両方によって引き起こされます。したがって、回換気量の増加は過呼吸の特徴の一つです。
- 3. 呼吸数が24回/分以上は頻呼吸(tachypnea)を示しますが、頻呼吸は必ずしも過呼吸を意味しません。過呼吸は、換気量自体が過剰な状態を指し、回換気量の増加が伴わない頻呼吸では、過呼吸とは言えません。頻呼吸だけでは換気量が増加しているとは限りません。正しくは:過呼吸は、換気量(呼吸回数×回換気量)が代謝需要に対して過剰な状態を指します。選びやすい理由:過呼吸が頻呼吸を伴うことが多いため、これを正しいと判断しやすいです。混同注意:頻呼吸と過呼吸を混同しやすいです。過呼吸は換気量の増加が必須です。
- 4. 過呼吸は通常、規則的かつ深い呼吸が持続する状態で起こることが多いです。呼吸リズムが不規則になるのは、チェーンストークス呼吸やビオー呼吸など、別の種類の異常呼吸パターンを示します。正しくは:過呼吸では呼吸は深く、しばしば規則的に増加します。選びやすい理由:呼吸困難感や不安からくる呼吸の乱れをイメージするかもしれません。混同注意:過呼吸による不安が呼吸パターンを不規則にすると誤解するかもしれません。
国試ポイント
過呼吸の定義と、頻呼吸や他の異常呼吸パターンとの違いを理解しているかが問われています。特に「回換気量」と「呼吸数」の関係性を正確に把握することが重要です。
混同注意
頻呼吸(tachypnea)と過呼吸(hyperventilation)は混同されやすい概念です。頻呼吸は呼吸回数の増加のみを指し、過呼吸は換気量の増加を指します。
次に同じ論点が出たら
過呼吸が疑われる患者への対応、例えば呼吸抑制法の指導、原因疾患の特定など。
関連知識
代謝性アシドーシスに対する代償性過呼吸、パニック障害に伴う過呼吸、中枢神経系疾患による過呼吸などの原因とメカニズム。過呼吸による症状(しびれ、テタニー、めまいなど)。