マズロー, A. H.の基本的欲求の階層構造で承認の欲求はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
マズローの欲求段階説において、承認の欲求とは、他者からの尊敬、評価、承認を求めること、そして自己肯定感や達成感を追求する欲求を指します。選択肢1の「人から敬意を払われたいと願う」は、まさに他者からの評価や尊敬を得たいという承認の欲求に合致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。承認の欲求は、自己肯定感や他者からの尊敬、達成感などを求めるものです。人から敬意を払われたいという願望は、この承認の欲求に直接的に当てはまります。正しくは:正しい選択肢のため修正不要です。選びやすい理由:尊重されたいという直接的な欲求は、社会的欲求や自己実現欲求と混同されがちですが、マズローの階層では「承認の欲求」の一部として明確に位置づけられています。混同注意:社会的欲求(所属と愛情の欲求)と混同されやすいですが、承認の欲求は「他者からの評価」に重きを置きます。
- 2. 心身を休ませたいという欲求は、マズローの階層で最も基礎的な「生理的欲求」に含まれます。生命維持に必要な基本的な欲求です。正しくは:「心身を休ませたいと考える」は生理的欲求に該当します。選びやすい理由:生命維持に不可欠な欲求であり、承認の欲求とは階層が大きく異なります。混同注意:安全の欲求や生理的欲求(排泄、睡眠、休息など)と混同されることがありますが、休息は生理的欲求の一部です。
- 3. 他の人々と交流したいという欲求は、マズローの階層では「社会的欲求(所属と愛情の欲求)」に該当します。集団に属し、他者と良好な関係を築きたいという欲求です。正しくは:「他の人々と交流したいと望む」は社会的欲求(所属と愛情の欲求)に該当します。選びやすい理由:人と関わることで承認を得られる側面もありますが、この選択肢が直接的に示すのは所属や愛情の欲求です。混同注意:承認の欲求と社会的欲求は密接に関連しますが、社会的欲求は「集団への所属」や「愛情の獲得」に主眼を置きます。
- 4. 自身の能力を最大限に活かしたいという欲求は、マズローの階層で最上位に位置する「自己実現の欲求」に該当します。個人の潜在能力を発揮し、自己の可能性を追求する欲求です。正しくは:「自身の能力を最大限に活かしたい」は自己実現の欲求に該当します。選びやすい理由:自己の能力発揮によって承認を得ることもありますが、この選択肢の核は「自己の成長と達成」であり、承認はその結果として得られるものです。混同注意:承認の欲求と自己実現の欲求は、どちらも高次の欲求ですが、自己実現の欲求は「自己の成長と可能性の追求」に重点を置きます。
国試ポイント
マズローの欲求段階説は看護師国家試験の頻出テーマであり、各段階の欲求が具体的にどのような行動や感情に対応するかを理解しておくことが重要です。特に、生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求(所属と愛情の欲求)、承認の欲求、自己実現の欲求の5段階を区別できる知識が求められます。
混同注意
承認の欲求と社会的欲求(所属と愛情の欲求)や自己実現の欲求は混同されやすいです。社会的欲求は集団への帰属や他者との関係性を重視し、自己実現の欲求は個人の潜在能力の開花や目標達成を重視します。承認の欲求は、他者からの評価や自己の価値を認識することに焦点が当たります。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、実際の患者事例において、提示された行動や感情がどの欲求段階に該当するかを判断できるかどうかが次のステップとなります。
関連知識
マズローの欲求段階説は、人間のモチベーションや行動を理解する上で基本的な理論です。看護では、患者のどの欲求が満たされていないのかをアセスメントし、適切なケアを提供するためにこの理論が応用されます。例えば、手術後の患者が不安を感じている場合は安全の欲求、孤立している場合は社会的欲求が満たされていないと考えることができます。