トータル・ヘルスプロモーション・プラン〈THP〉で実施されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
トータル・ヘルスプロモーション・プラン(THP)は、労働者の心身の健康を総合的に保持増進するための計画で、健康測定、運動指導、メンタルヘルスケアなどが含まれます。健康測定はTHPの導入段階で労働者の健康状態を評価するために不可欠な項目です。
選択肢ごとの解説
- 1. がん検診は特定の疾病の早期発見を目的としたものであり、THPが目指す労働者の総合的な健康増進活動の直接的な構成要素ではありません。THPは健康保持増進のための運動やメンタルヘルスケアなど、より広範な活動を含みます。正しくは:THPは健康測定、運動指導、メンタルヘルスケアなど、幅広い健康増進活動を実施します。選びやすい理由:健康増進という言葉から、がん検診も健康を維持するための活動として連想されやすいですが、THPの直接的な実施項目ではありません。混同注意:一般健康診断や特定健康診査など、他の健康管理活動と混同されやすいです。
- 2. 正解。健康測定はTHPの主要な構成要素の一つです。労働者の健康状態を把握し、それに基づいて個別的な健康指導や運動処方を行うための基礎となります。
- 3. 一般健康診断は労働安全衛生法に基づき事業者に義務付けられているもので、THPとは別の法的枠組みで実施されます。THPは健康診断の結果を元に健康増進活動を計画・実施しますが、健康診断そのものをTHPとして実施するわけではありません。正しくは:一般健康診断は労働安全衛生法に基づく義務であり、THPはこれとは別に健康増進活動を実施します。選びやすい理由:健康診断は健康管理の重要な要素であるため、THPの一部であるかのように思われがちですが、法的根拠と目的が異なります。混同注意:健康診断とTHPの目的(義務的健康状態把握 vs 任意的健康増進)を混同しやすいです。
- 4. 特定健康診査は、医療保険制度改革の一環としてメタボリックシンドロームに着目した健診であり、主に40歳以上の被保険者を対象としています。THPは労働者の健康増進を目的としますが、特定健康診査とは別の制度です。正しくは:特定健康診査は、メタボリックシンドロームの予防・改善を目的とした医療保険制度に基づく健診です。選びやすい理由:生活習慣病予防という共通の目的があるため、THPと関連があるように見えますが、実施主体や法的根拠が異なります。混同注意:THPが対象とする活動の範囲と、特定健康診査の範囲を混同しやすいです。
国試ポイント
THPの具体的な内容と、他の健康管理制度(健康診断、特定健診など)との違いを正確に理解しているかを問う問題です。各制度の目的と実施項目を区別することが重要です。
混同注意
一般健康診断、特定健康診査、がん検診などの他の健康管理活動とTHPの具体的な内容を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後もTHPの具体的内容、法的根拠、対象者、他の健康管理制度との連携について問われる可能性があるため、それぞれの制度の目的と実施主体を明確にして学習すること。
関連知識
THPは、事業者が労働者の健康保持増進のために実施する体系的な活動であり、運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、保健指導などが含まれる。労働安全衛生法に基づく事業者の努力義務である。健康測定は、身体活動能力、生活習慣、ストレス状況などを評価する。