呼吸不全について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Hugh-Jones(ヒュー・ジョーンズ)分類は、呼吸困難の重症度を段階的に評価するために用いられる分類法です。呼吸不全の患者さんの状態を把握する上で重要な指標の一つとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 喘息の重積発作は急性呼吸不全を引き起こす可能性がありますが、直接的に慢性呼吸不全の原因となることは稀です。慢性呼吸不全は肺気腫や肺線維症など、慢性的な肺疾患によって引き起こされることが多いです。正しくは:喘息の重積発作は急性呼吸不全の原因となる。選びやすい理由:喘息が重症化すると呼吸機能が低下するため、慢性呼吸不全につながるように思えるかもしれませんが、疾患のメカニズムが異なります。混同注意:急性呼吸不全と慢性呼吸不全の概念混同。
- 2. 呼吸不全は、主にPaO₂の低下とPaCO₂の上昇の有無によってI型(低酸素性呼吸不全)とII型(高二酸化炭素血症性呼吸不全)の2つに分類されます。したがって、PaO₂だけでなくPaCO₂も分類の重要な指標となります。正しくは:動脈血酸素分圧(PaO₂)と動脈血二酸化炭ess分圧(PaCO₂)の値で2つの型に分類される。選びやすい理由:PaO₂が呼吸不全の主要な指標であるため、これで分類されると誤解しやすい。混同注意:呼吸不全の分類基準の不理解。
- 3. 呼吸不全の定義は、一般的に室内空気吸入時において、動脈血酸素分圧(PaO₂)が60mmHg以下、またはPaO₂が60mmHg以下で動脈血二酸化炭素分圧(PaCO₂)が45mmHgを超える状態とされています。PaCO₂が60mmHg以下は、必ずしも呼吸不全とは限りません。正しくは:室内空気吸入時において、動脈血酸素分圧(PaO₂)が60mmHg以下、またはPaO₂が60mmHg以下で動脈血二酸化炭素分圧(PaCO₂)が45mmHgを超える状態をいう。選びやすい理由:数値を含むため、正しい定義の一部かと思ってしまう可能性がある。混同注意:呼吸不全の正確な定義、特にPaCO₂の基準値の不理解。
- 4. 正解。Hugh-Jones分類は、呼吸困難の程度を評価するための指標であり、I度からV度まで段階的に示されます。これは、呼吸不全患者の症状の重症度を客観的に評価する上で有用です。
国試ポイント
呼吸不全の定義、分類、および関連する評価スケールに関する知識が問われています。特に、Hugh-Jones分類が呼吸困難の程度を評価するスケールであることを理解しておく必要があります。
混同注意
呼吸不全の定義におけるPaO₂とPaCO₂の基準値、急性呼吸不全と慢性呼吸不全の違い、そして各種評価スケール(例えば、MRC呼吸困難スケールなど)との混同。
次に同じ論点が出たら
Hugh-Jones分類の各段階(I度からV度)が具体的にどのような状態を示すのかを説明してください。
関連知識
呼吸不全の定義(PaO₂≦60mmHg)、I型とII型の分類、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎といった主な原因疾患、呼吸困難の他の評価スケール(MRC呼吸困難スケール、Borgスケールなど)。