ビタミンと生理作用の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ビタミンEは脂溶性ビタミンであり、特に細胞膜などの脂質成分が活性酸素によって酸化されるのを防ぐ抗酸化作用が主要な生理作用です。このため、脂質酸化の防御という記述は正しい組み合わせです。
選択肢ごとの解説
- 1. ビタミンAは視覚機能、特に夜盲症との関連が深く、嗅覚の感度低下とは直接的な関連がありません。ビタミンA欠乏は視覚の閾値上昇(感度低下)を引き起こしますが、これは主に暗順応の障害に関連します。正しくは:ビタミンA: 視覚(暗順応)機能の維持選びやすい理由:感覚器の機能に関わるビタミンであるため、誤って選択しがちです。混同注意:ビタミンAは視覚に関わるため、他の感覚器機能と混同しやすいです。
- 2. ビタミンDは主にカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の健康維持に重要です。鉄分の吸収とは直接関連がありません。鉄吸収を促進するのはビタミンCです。正しくは:ビタミンD: カルシウム・リン吸収の促進選びやすい理由:ビタミンがミネラル吸収に関わるという点で、鉄分と結びつけてしまう可能性があります。混同注意:ビタミンDがカルシウム吸収を促進する働きと、他のミネラルの吸収抑制・促進作用と混同しやすいです。
- 3. 正解。ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、特に細胞膜の脂質の過酸化を防ぐ働きがあります。これは動脈硬化やがんの予防にも寄与するとされています。
- 4. ビタミンKは血液凝固因子の生成に関与し、止血作用を促します。血栓を分解する作用(線溶作用)を持つのは、プラスミンなどの線溶系酵素であり、ビタミンKではありません。正しくは:ビタミンK: 血液凝固因子の活性化選びやすい理由:ビタミンKが血液に関わるため、血栓と関連付けて考えてしまうことがあります。混同注意:ビタミンKは血液凝固に関わりますが、凝固(血栓形成促進)と線溶(血栓溶解)の作用を混同しやすいです。
国試ポイント
各ビタミンの主要な生理作用を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、欠乏症や過剰症だけでなく、そのビタミンが体内でどのような役割を果たすかを覚えることが重要です。
混同注意
ビタミンAとDは視覚や骨代謝といった具体的な臓器機能に強く結びついていますが、EやKは抗酸化作用や凝固作用といったより広範な生化学的反応に関わります。これらの違いを明確に区別することがポイントです。
次に同じ論点が出たら
この問題ではビタミンの基本的な生理作用が問われていますが、次のステップとして、特定の疾患におけるビタミンの適用や、ビタミンと薬物との相互作用など、より実践的な知識が問われる可能性があります。
関連知識
ビタミンの分類(水溶性・脂溶性)、必須微量栄養素、欠乏症、過剰症、各ビタミンが関与する代謝経路。