成人の上腕での触診法による血圧測定で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
成人における血圧測定に用いる標準マンシェットの幅は、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2019で「幅12~14cm」と規定されています。選択肢2の13〜17cmは、この標準範囲に合致または非常に近い数値であり、適切な選択肢と言えます。
選択肢ごとの解説
- 1. ゴム嚢の中央は上腕動脈の上になるように巻くのが適切であり、正中線に沿わせるだけでは動脈の位置とずれる可能性があります。正しくは:ゴム嚢の中央が上腕動脈の上にくるように配置する。選びやすい理由:「正中線」という言葉から正しいように感じるが、動脈の位置が重要。混同注意:上腕の正中線と上腕動脈の位置が混同されやすい。
- 2. 正解。日本高血圧学会のガイドラインでは、成人用標準マンシェットの幅は12〜14cmとされており、13〜17cmは一般的な成人用として適切な範囲です。選びやすい理由:具体的な数値なので、他の選択肢との比較で正しいか判断しにくいかもしれない。混同注意:マンシェットのサイズの選択基準が不明確だと迷う可能性がある。
- 3. 正確な血圧測定のためには、1秒間に2~4mmHgの速度でゆっくり減圧するのが適切です。10mmHg/秒では早すぎて聴診または触診での血圧値を見逃す可能性があります。正しくは:加圧した後、1秒間に2〜4mmHgの速度で減圧する。選びやすい理由:減圧速度の具体的な数値なので、正しいように錯覚する可能性がある。混同注意:血圧測定における減圧速度の適切な範囲が不明確だと間違えやすい。
- 4. 動脈の拍動が触知できなくなった値(触知収縮期血圧)から、さらに20~30mmHg程度加圧するのが適切です。40mmHgでは過剰な加圧となり、患者に不快感を与えたり、静脈還流を阻害する可能性があります。正しくは:動脈の拍動が触知できなくなった値から、さらに20〜30mmHg加圧する。選びやすい理由:加圧の必要性は理解できるが、具体的な数値が大きいため正しいか迷う。混同注意:最大加圧圧力が触知収縮期血圧からどれくらい上乗せするのかが不明確だと迷いやすい。
国試ポイント
血圧測定におけるマンシェットの適切なサイズ、減圧速度、加圧圧の基準に関する知識が問われています。特に、日本高血圧学会のガイドラインに基づく正確な知識が必要です。
混同注意
マンシェットの幅や減圧速度など、具体的な数値が問われるため、正確な数値を覚えていないと迷いやすい問題です。
次に同じ論点が出たら
血圧測定を行う際、患者の腕の太さに応じて適切なマンシェットサイズを選択できるか。また、正しい減圧速度で測定を実施できるか。
関連知識
血圧測定には、測定部位、体位、マンシェットの巻き方、加圧・減圧速度、測定回数など、多くの正しい手順があります。特に、聴診法と触診法の違いも理解しておく必要があります。