人体には使用しない消毒薬はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
グルタラールは、強力な殺菌力を持ち、主に医療器具(内視鏡、手術器具など)の高水準消毒に用いられます。しかし、皮膚や粘膜に対する刺激性が非常に強く、毒性があるため、人体への直接使用は禁忌とされています。一方、ポビドンヨード、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジングルコン酸塩は、いずれも人体(皮膚や粘膜など)への消毒に使用される代表的な消毒薬です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。グルタラールは、主に内視鏡などの医療器具の消毒に用いられる高水準消毒薬です。強力な殺菌作用を持つ反面、皮膚や粘膜に対する刺激が非常に強く、毒性があるため、人体へ直接使用することは禁忌とされています。
- 2. ポビドンヨードは、手術部位の皮膚消毒や創傷の消毒、手指消毒など、人体に広く用いられる消毒薬です。殺菌効果が高く、多くの医療現場で利用されています。正しくは:ポビドンヨードは人体に使用される代表的な消毒薬の一つです。選びやすい理由:ヨウ素製剤であるため、特定の患者(例えば甲状腺機能亢進症など)には慎重な使用が求められる場合があり、この「注意が必要」という情報が「使用しない」と混同されやすいかもしれません。しかし、一般的には人体に広く用いられます。混同注意:使用上の注意点(特定の疾患を持つ患者への禁忌や新生児への使用制限など)と、そもそも人体に全く使用できない消毒薬であることを混同する可能性があります。
- 3. 塩化ベンザルコニウムは、逆性石けんとも呼ばれ、手指や皮膚、粘膜の消毒、また医療器具の消毒など、人体にも広く使用される消毒薬です。比較的刺激が少なく、多くの場面で用いられています。正しくは:塩化ベンザルコニウムは人体に使用される代表的な消毒薬の一つです。選びやすい理由:医療器具や環境の消毒にも使用されるため、その幅広い用途から、かえって人体への使用が限定されるかのように誤解する可能性があります。混同注意:消毒薬の成分名や種類が多いため、どの消毒薬がどの用途に適しているかの区別がつきにくい場合、誤って人体には使わないと判断するかもしれません。
- 4. クロルヘキシジングルコン酸塩は、手指消毒、手術部位の皮膚消毒、創傷消毒、粘膜消毒など、人体に広く使用される消毒薬です。持続的な抗菌効果があり、刺激性も少ないため、様々な医療場面で活用されています。正しくは:クロルヘキシジングルコン酸塩は人体に使用される代表的な消毒薬の一つです。選びやすい理由:アルコール過敏症の患者さんへの手指消毒などに選択されることがあり、特定の状況で使われるイメージから、「一般的な人体への使用はしない」と誤解する可能性があります。混同注意:刺激性が少ないという特徴や、アルコール製剤が使えない場合の代替として使われることがあるため、その特別な状況を全体的な使用可否と混同する可能性があります。
国試ポイント
この問題は、主要な消毒薬の種類とそれぞれの使用目的、特に「人体に使用できるか否か」という基本的な知識を問うものです。消毒薬の分類(低水準・中水準・高水準)、主な成分、適用部位(皮膚、粘膜、創傷、器具、環境)、および使用上の注意点(禁忌、副作用)に関する理解が重要となります。
混同注意
消毒薬は種類が多く、名称や作用機序が似ていたり、同じ成分でも濃度や製剤によって適用が異なるため混同しやすいです。特に、「殺菌消毒」と「滅菌」の違い、医療器具用の強力な消毒薬と人体に使用できる消毒薬の区別が曖昧になりがちです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題される場合、他の代表的な消毒薬(例えば、エタノール、次亜塩素酸ナトリウムなど)の「人体への適用可否」や「特定の条件下での使用制限」を問う選択肢に置き換えられる可能性があります。また、より具体的な臨床場面(例:創傷消毒、手術野消毒、手指衛生)に即した消毒薬の選択が問われることも考えられます。
関連知識
消毒と滅菌の定義、医療現場で用いられる主な消毒薬の種類と分類(アルコール系、ヨウ素系、ビグアナイド系、陽性石鹸、フェノール系、アルデヒド系など)、各消毒薬の具体的な適用部位と禁忌事項、感染管理における消毒薬の適切な選択と使用方法。