乳児の安静時におけるバイタルサインで基準値から逸脱しているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
乳児の安静時心拍数は、一般的に100〜140回/分が基準範囲です。選択肢3の心拍数60回/分は、この基準値を大幅に下回るため、徐脈であり逸脱していると判断されます。他の選択肢は乳児のバイタルサインとして基準範囲内です。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳児の体温は成人よりもやや高く、37.0℃は基準範囲内である。直腸温で36.5〜37.5℃程度が一般的とされる。正しくは:これは正常範囲である。選びやすい理由:成人の平熱と比較するとやや高く感じるかもしれないが、乳児としては正常範囲。混同注意:乳児は体温調節機能が未熟であるため、高めに設定されていると誤解する可能性がある。
- 2. 乳児の呼吸数は成人よりも多く、安静時で30〜50回/分程度が基準範囲とされている。したがって、35回/分は正常範囲内である。正しくは:これは正常範囲である。選びやすい理由:成人の呼吸数(12〜20回/分)と比較すると高く、異常に感じるかもしれない。混同注意:成人の基準値を当てはめてしまうと、この値は異常と判断されやすい。
- 3. 正解。乳児の安静時の心拍数は通常100〜140回/分程度が基準範囲とされる。60回/分は著しく低く、徐脈を示しており、基準範囲から逸脱している。正しくは:これは異常値である。選びやすい理由:成人の安静時心拍数(60〜100回/分)と比較すると正常範囲に思えるかもしれないが、乳児には当てはまらない。混同注意:成人の基準値と混同すると、この値は正常と誤って判断されやすい。乳児は心拍数が速いことを理解している必要がある。
- 4. 乳児の血圧は成人よりも低く、月齢や日齢によっても変動するが、88/60mmHgは一般的に基準範囲内と判断される値である。おおよそ収縮期血圧で70〜90mmHg程度、拡張期血圧で40〜60mmHg程度が目安となる。正しくは:これは正常範囲である。選びやすい理由:成人の血圧と比較するとかなり低いため、異常値と誤解する可能性がある。混同注意:成人の血圧基準を適用すると、低血圧と誤解しやすい。
国試ポイント
乳児の年齢に応じたバイタルサインの基準値を理解しているか、特に成人との違いを認識しているかが問われる。体温、呼吸数、心拍数、血圧のそれぞれの特徴を把握しておくことが重要である。
混同注意
成人のバイタルサインの基準値と混同しやすい。特に心拍数や呼吸数は乳児の方が高く、血圧は低いという点を明確に区別する必要がある。
次に同じ論点が出たら
基準値から逸脱している場合、その原因としてどのような状態や疾患が考えられるか、次にどのような観察や介入が必要かを判断する。
関連知識
乳児のバイタルサインは発達段階によって変動する。新生児期、乳児期、幼児期と各段階での正常値を覚えることが望ましい。また、バイタルサインの変動から考えられる疾患や状態(発熱、頻呼吸、徐脈、頻脈など)について理解しておく。