平成28年度(2016年度)の福祉行政報告例における児童虐待で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
平成28年度の福祉行政報告例によると、児童虐待の相談対応件数は毎年増加傾向にあり、特に心理的虐待は著しい増加を示しています。これは、目の前で家族間DVを見せること(面前DV)も心理的虐待として認識されるようになったことなどが背景にあります。選択肢4がこの事実を正しく記述しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 福祉行政報告例(平成28年度)によると、主な虐待者は実母が最も多く、次いで実父、実父以外の父などとなっているため、この記述は誤りです。正しくは:主な虐待者は実母の割合が最も高い。選びやすい理由:父親が虐待に関与するケースも多いため、最も多いと錯覚しやすい。混同注意:虐待の種類によっては実父が主な加害者となることもあるため、全体像と混同しやすい。
- 2. 福祉行政報告例(平成28年度)によると、身体的虐待の件数は性的虐待の件数よりも多く、心理的虐待、ネグレクトに次いで3番目に多いです。この記述は誤りです。正しくは:身体的虐待の件数は性的虐待の件数よりも多い。選びやすい理由:性的虐待が社会的に大きな問題として認識されているため、件数も多いと考えがち。混同注意:個々の事案の重大性と件数を混同しやすい。
- 3. 福祉行政報告例(平成28年度)によると、児童虐待相談対応件数は毎年増加傾向にあり、横ばいではありません。この記述は誤りです。正しくは:児童虐待に関する相談件数は過去5年間で増加傾向にある。選びやすい理由:一時的な増減があるため、全体として大きな変化がないと誤解しやすい。混同注意:特定の年のデータと長期的なトレンドを混同しやすい。
- 4. 正解。福祉行政報告例(平成28年度)によると、心理的虐待の件数は近年特に顕著な増加を示しており、5年前と比較しても大幅に増加しています。これは、面前DVなどへの認識の高まりも影響しています。よって、この記述は正しいです。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:他の虐待の種類も増加しているため、心理的虐待だけが突出して増加しているか判断に迷う場合がある。混同注意:他の虐待の種類との相対的な増加率を混同しやすい。
国試ポイント
児童虐待に関する最新の統計データ(福祉行政報告例)の内容を正確に理解しているかが問われます。特に、虐待の種類別の件数、主な虐待者、相談件数の推移は頻出ポイントです。
混同注意
児童虐待に関する統計は毎年発表されるため、過去のデータと最新のデータを混同しないように注意が必要です。また、各虐待の件数や割合の相対的な関係性も把握しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回の問題では、虐待の種類別の詳細な内訳や、相談後の対応に関するデータが問われる可能性があります。
関連知識
児童虐待防止法、児童相談所の役割、子どもの権利擁護、DV(ドメスティック・バイオレンス)と心理的虐待の関係、虐待の種類(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)の定義。