要介護2と認定された高齢者の在宅療養支援において、支援に関与する者とその役割の組合せで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
訪問看護師は、医師の指示のもと、利用者の疾患や状態に応じた個別的な看護計画に基づき、日常生活動作(ADL)の維持・向上を目的とした訓練や指導を行います。これは、在宅療養における利用者の自立支援において極めて重要な役割です。
選択肢ごとの解説
- 1. 家事援助は主に訪問介護員が提供するサービスであり、介護支援専門員はケアプランの作成やサービス調整が主な役割です。正しくは:介護支援専門員 — 居宅サービス計画の作成やサービス調整選びやすい理由:介護支援専門員が在宅療養全般を調整するため、家事援助もその範囲内と誤解しやすい。混同注意:介護支援専門員と訪問介護員の役割
- 2. 居宅サービス計画書の作成は介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割です。市町村保健師は地域住民の健康増進や予防、総合的な保健指導などを担当します。正しくは:市町村保健師 — 地域における健康相談や保健指導、介護予防事業の推進選びやすい理由:保健師も高齢者支援に関わるため、サービス計画作成も行うと誤解しやすい。混同注意:市町村保健師と介護支援専門員の役割
- 3. 正解。訪問看護師は、医師の指示に基づき、利用者の身体機能の維持・向上を目指したリハビリテーション(ADL訓練を含む)を提供します。これは専門職としての重要な役割です。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:リハビリは理学療法士の役割と限定的に捉えがちだが、訪問看護師も日常生活に密着したADL訓練を行う。混同注意:訪問看護師と理学療法士の役割分担
- 4. 運動機能の評価は、医師や理学療法士、作業療法士などの専門職が行うものであり、訪問介護員は利用者の身体介護や生活援助が主な役割です。正しくは:訪問介護員 — 身体介護(排泄、入浴、食事介助など)や生活援助(調理、掃除、買い物など)選びやすい理由:訪問介護員が利用者の身体状態を日常的に観察するため、評価も行うと誤解しやすい。混同注意:訪問介護員とリハビリ専門職の役割
国試ポイント
要介護高齢者の在宅療養支援に関わる多職種連携において、各専門職が担うべき具体的な役割を正確に理解しているかが問われています。特に、訪問看護師の業務範囲と、他の職種との区別を明確に把握しておく必要があります。
混同注意
各専門職(介護支援専門員、保健師、訪問看護師、訪問介護員、理学療法士など)の役割が混同されやすい。特に、『評価』や『計画作成』といった専門的な業務と、『直接的な援助』の範囲を区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各専門職が『何ができるか』だけでなく『何を専門的に担うべきか』という視点で、固有の役割と共通の役割を区別して判断すると良いでしょう。特に、評価・計画・医療行為・リハビリテーションといった専門性の高い業務は、どの職種が担当するかを重点的に確認しましょう。
関連知識
介護保険制度におけるサービス種別(訪問介護、訪問看護、居宅介護支援など)とその提供主体、各職種の国家資格と業務範囲。多職種連携における情報共有と役割分担の原則。