高齢者のサルコペニアの予防に関する指導内容で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
サルコペニアは加齢に伴う筋肉量と筋力の減少を指します。これを予防し改善するためには、筋肉を刺激し、その合成を促進するレジスタンス運動(筋力トレーニング)が最も効果的な方法です。適切な栄養摂取(特にタンパク質)も重要ですが、選択肢の中で直接的にサルコペニア予防に結びつくのは運動です。
選択肢ごとの解説
- 1. 読書は認知機能の維持には役立ちますが、サルコペニアの主要な予防策である筋肉量の維持・増加には直接寄与しません。正しくは:筋肉に負荷をかける運動をすること。選びやすい理由:高齢者の活動を促す一般的な健康習慣と混同するかもしれない。混同注意:認知機能の維持と身体機能の維持を混同する可能性。
- 2. 過度な飲酒は健康に悪影響を及ぼす可能性がありますが、サルコペニアの直接的な予防策としては不適切です。栄養摂取や運動と直接関連するわけではありません。正しくは:筋肉に負荷をかける運動をすること。選びやすい理由:一般的な健康維持の助言と混同するかもしれない。混同注意:アルコール摂取と筋肉減少の直接的な因果関係についての知識が曖昧な場合。
- 3. 塩分制限は高血圧や心臓病の予防に重要ですが、サルコペニアの予防とは直接関係がありません。サルコペニアは筋肉量の減少が本質です。正しくは:筋肉に負荷をかける運動をすること。選びやすい理由:生活習慣病全般の予防策と混同するかもしれない。混同注意:生活習慣病対策とサルコペニア対策の区別がついていない場合。
- 4. 正解。サルコペニアは加齢に伴う筋肉量と筋力の減少であるため、筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動は、筋肉の維持・増加に効果的であり、サルコペニアの最も重要な予防・改善策です。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:他の選択肢も健康に良い活動ではあるため、迷う可能性がある。混同注意:有酸素運動とレジスタンス運動の効果の区別が曖昧な場合。
国試ポイント
高齢者のサルコペニアに関する基本的な知識と、その予防・改善策としてのレジスタンス運動の重要性を理解しているか問う問題です。高齢者看護においてサルコペニアは重要なテーマであり、その具体的な介入方法について正しく認識していることが求められます。
混同注意
高齢者の健康増進策は多岐にわたるため、一般的な健康習慣(読書、飲酒制限、塩分制限)とサルコペニアに特化した対策(筋力トレーニング)を区別できるかどうかがポイントになります。各介入がどの健康課題に最も有効かを正確に理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
この指導を実践する際に、高齢者の身体能力や基礎疾患を考慮し、個別に適切な運動強度や方法を計画・指導できるか。
関連知識
サルコペニアの診断基準(筋肉量、筋力、身体能力)、フレイルとの関連、適切なタンパク質摂取量、骨粗鬆症との併発リスク、転倒予防との関連など。