看護過程における情報の分析はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
看護過程における情報の分析(アセスメント)とは、収集した様々な情報(客観的データ、主観的訴えなど)を統合し、その情報が患者にとってどのような意味を持つのか、どのような健康問題が存在するのか、あるいは今後発生しうるのかを判断する段階です。「体が水分不足の状態にある」という表現は、尿比重、皮膚ツルゴール、口渇などの情報を総合的に判断し、その意味を解釈した結果であり、まさに情報分析の例となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。「体が水分不足の状態にある」という表現は、収集された客観的情報や主観的情報(例: 尿比重、皮膚ツルゴール、口渇など)を基に、その情報の持つ意味を解釈し、特定の健康状態を導き出した判断であり、看護過程における情報分析(アセスメント)の具体例に該当します。正しくは:この記述は情報分析として適切です。選びやすい理由:一見すると診断のようにも見えるが、看護過程では患者の状態を理解するための重要なステップ。混同注意:客観的事実とアセスメントの区別がつきにくい場合がある。
- 2. 「尿比重は1.030である」という記述は、検査によって得られた客観的な情報(データ)そのものであり、情報の分析(アセスメント)ではありません。この情報を基に「脱水傾向にある」といった分析が行われます。正しくは:「尿比重1.030から脱水状態が推測される」のように、分析を加える必要があります。選びやすい理由:高い尿比重が脱水を意味することは知っているため、これ自体が分析のように感じられるかもしれない。混同注意:客観的な数値データと、その数値が示す意味の解釈(分析)を混同しやすい。
- 3. 「痛みは〜10の尺度でである」という記述は、患者から得られた主観的な情報(痛みの程度)を客観的な数値で表現したものであり、情報の収集段階にあたります。この情報を基に「強い痛みによりADLが制限されている」といった分析が行われます。正しくは:「〜10の痛みにより、睡眠が妨げられている」のように、分析を加える必要があります。選びやすい理由:痛みの評価スケールを用いることで、すでに分析が行われていると感じるかもしれない。混同注意:主観的情報を客観的な尺度で表現したものが、すでに分析であると誤解しやすい。
- 4. 「左腓骨骨折によるシーネ固定をしている」という記述は、患者の身体状況に関する客観的な情報(事実)であり、情報の収集段階にあたります。この情報を基に「シーネ固定により活動が制限され、深部静脈血栓症のリスクがある」といった分析が行われます。正しくは:「シーネ固定により皮膚トラブルのリスクがある」のように、分析を加える必要があります。選びやすい理由:骨折と固定という状況が、すでに何らかの状態を表しているように感じられるかもしれない。混同注意:診断名や処置そのものが、直接アセスメントであると誤解しやすい。
国試ポイント
看護過程における情報収集と情報分析(アセスメント)の違いを明確に理解しているかが問われます。特に、客観的データや主観的訴え(情報収集)そのものではなく、それらの情報が示す意味や、そこから導き出される患者の状態や問題(情報分析)を区別できる能力が重要です。
混同注意
情報収集段階での事実の記載と、その事実に基づいた解釈や判断を混同しやすい点が挙げられます。例えば、検査値そのものは情報収集であり、その検査値が示す身体の状態が情報分析にあたります。
次に同じ論点が出たら
情報分析の結果から、どのような看護診断が導き出され、どのような看護目標を設定すべきかを判断する。
関連知識
看護過程の各段階(情報収集、アセスメント、看護診断、目標設定、計画立案、実施、評価)の定義と、それぞれの段階で行われる具体的な活動内容。特に、ゴードンの11の機能的健康パターンなどのアセスメントツール。