標準予防策〈スタンダードプリコーション〉で感染源として取り扱うのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
標準予防策では、血液、体液、分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、粘膜を感染源として扱います。唾液は分泌物の一つであり、これらのカテゴリーに含まれるため、感染源として取り扱う必要があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 汗は、通常、病原体を含まず、乾燥した皮膚から感染を引き起こすことは稀であるため、標準予防策の感染源としては扱われません。ただし、創傷治癒過程にある汗腺からの分泌物など、例外的な状況では考慮されることがあります。正しくは:汗は感染源とはみなされない。選びやすい理由:体液の一種なので、感染源になり得ると誤解する可能性がある。混同注意:他の体液と混同しやすいが、汗は通常、無菌である。
- 2. 爪そのものは感染源として直接扱われません。しかし、爪の下に付着した汚れや微生物が感染源となる可能性はあります。そのため、標準予防策では手指衛生の一環として爪を清潔に保つことが重要視されますが、爪自体が感染源の定義には当てはまりません。正しくは:爪そのものは感染源とはみなされない。選びやすい理由:爪の間に汚れや細菌が溜まるため、感染源と誤解しやすい。混同注意:爪自体ではなく、爪に付着したものが問題となる。
- 3. 正解。唾液は、血液、体液、分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、粘膜と同様に、標準予防策において感染源として取り扱われるべき対象です。唾液中には様々な微生物が含まれる可能性があり、飛沫感染や接触感染の原因となり得ます。正しくは:唾液は標準予防策における感染源の一つである。選びやすい理由:日常的に接触する機会が多いため、感染リスクを軽視しがちだが、重要な感染源である。混同注意:血液や体液ほどではないと考えるかもしれないが、感染源として常に注意が必要。
- 4. 頭髪自体は感染源として直接扱われません。ただし、頭髪に付着した微生物や分泌物が間接的に感染を広げる可能性はあります。標準予防策では、医療従事者の頭髪は清潔に保ち、必要に応じてキャップなどで覆うことが推奨されますが、感染源の定義には該当しません。正しくは:頭髪そのものは感染源とはみなされない。選びやすい理由:頭髪が不潔であれば感染源になると誤解する可能性がある。混同注意:頭髪そのものではなく、付着物が問題となりうる。
国試ポイント
標準予防策(スタンダードプリコーション)の適用範囲と、感染源として分類される体液や物質を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、汗が感染源に含まれないこと、唾液が含まれることを明確に区別できることが重要です。
混同注意
汗や頭髪も体の一部であり、清潔に保つことが求められるため、感染源と混同しやすい。しかし、標準予防策における感染源の定義は、病原体を含む可能性のある体液・分泌物に限定される。
次に同じ論点が出たら
標準予防策で必要とされる個人防護具の種類や、それぞれの使用場面についても理解を深めることが求められます。
関連知識
標準予防策の対象は、血液、すべての体液(汗を除く)、分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、粘膜です。これらに対して、患者の診断や感染症の有無にかかわらず、全ての患者に適用される感染予防策です。