入浴の温熱作用はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
入浴による温熱作用は、皮膚温の上昇を引き起こし、これにより末梢血管が拡張します。血管が拡張すると血流が増加し、全身の血行が促進されます。これは入浴がもたらす主要な生理学的効果の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 温熱作用により、筋肉の緊張は緩和されるのが一般的です。温かいお湯に浸かることで、筋肉がほぐれ、リラックス効果が得られます。正しくは:筋肉の緊張が緩む。選びやすい理由:短時間の熱刺激は緊張を誘発することもあるが、入浴の温熱作用としては緩和が主。混同注意:冷水浴と混同する可能性がある。
- 2. 正解。温熱刺激により、皮膚の血管が拡張し、血流が増加します。これは体温調節の一環でもあり、全身への血流促進効果をもたらします。選びやすい理由:血管収縮と勘違いする可能性がある。混同注意:寒冷刺激による血管収縮と混同しない。
- 3. 入浴の温熱作用は、血行促進や筋肉の弛緩を通じて、慢性的な痛みの緩和に寄与することが多いです。温めることで痛みが和らぐ経験は一般的です。正しくは:慢性的な痛みが和らぐ。選びやすい理由:炎症性の痛みでは悪化することもあるが、一般的な温熱作用としては緩和。混同注意:急性炎症時の熱感と混同し、悪化すると誤解する可能性。
- 4. 入浴による温熱作用は、血管拡張や静水圧による体液移動によって、循環血液量に影響を与えますが、減少するわけではありません。むしろ、静水圧により体内の水分が血管内に移動し、一時的に循環血液量が増加する可能性があります。正しくは:循環する血液の量が増加する、あるいは変動する。選びやすい理由:発汗による脱水を想起しがちだが、一時的な入浴での全身循環血液量の減少は考えにくい。混同注意:脱水や利尿作用による体液量減少と混同する可能性。
国試ポイント
入浴の温熱作用が身体に与える生理学的影響を理解しているかが問われています。特に、血管の反応とそれに伴う血流の変化は重要なポイントです。
混同注意
温熱作用が引き起こす様々な生理反応(血圧、心拍数、呼吸数、発汗など)を混同しないように注意が必要です。特に、血管収縮と拡張は反対の作用であり、熱と冷で異なる反応を示すため、正確な知識が求められます。
次に同じ論点が出たら
入浴がもたらす他の作用(静水圧作用、浮力作用など)や、各作用が身体に与える影響について説明できるか。また、入浴の禁忌や注意点を具体的に挙げることができるか。
関連知識
温熱療法の適応と禁忌、入浴以外の温罨法、熱中症のメカニズム、心臓への負担。