シクロホスファミドを投与している患者で注意が必要なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
シクロホスファミドは、その代謝産物であるアクロレインが尿中に排泄される際に膀胱粘膜を刺激し、出血性膀胱炎を引き起こすリスクがあります。そのため、シクロホスファミド投与時には、十分な輸液による尿量確保や、アクロレインの毒性を中和するメスナの併用などにより、出血性膀胱炎の予防に努める必要があります。これはシクロホスファミドの代表的な副作用であり、看護師として必ず理解しておくべき点です。
選択肢ごとの解説
- 1. 緑内障はシクロホスファミドの主な副作用ではありません。眼圧上昇は他の薬剤、例えばステロイドで起こりえます。正しくは:この選択肢はシクロホスファミドの副作用ではないため、注意すべき合併症には該当しません。選びやすい理由:一般的な薬の副作用として考えられるため、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:他の薬物の副作用と混同しやすい。
- 2. 間質性肺炎はブレオマイシンなどの抗がん剤で頻繁に報告される副作用ですが、シクロホスファミドでは稀です。正しくは:この選択肢はシクロホスファミドの主要な副作用ではないため、注意すべき合併症には該当しません。選びやすい理由:重篤な副作用であり、他の抗がん剤で起こりうるため、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:他の抗がん剤による肺毒性と混同しやすい。
- 3. 歯肉の肥厚は、主に免疫抑制剤のシクロスポリンや抗てんかん薬のフェニトインで認められる副作用です。シクロホスファミドの副作用ではありません。正しくは:この選択肢はシクロホスファミドの副作用ではないため、注意すべき合併症には該当しません。選びやすい理由:口腔内の変化として考慮されることがあり、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:シクロスポリンなどの免疫抑制剤の副作用と混同しやすい。
- 4. 正解。シクロホスファミドの代謝産物であるアクロレインが尿中に排泄される際、膀胱粘膜を刺激し、出血性膀胱炎を引き起こすことがあります。これを予防するためには、メスナの併用や十分な水分補給が重要です。正しくは:これはシクロホスファミドの投与で特に注意すべき主要な副作用の一つです。選びやすい理由:複数の抗がん剤の副作用の中から、特にシクロホスファミドに特有なものを判断する。混同注意:他の消化器系の副作用などと混同することはないが、予防策とセットで覚えるべき。
国試ポイント
シクロホスファミドの主要な副作用とその予防策について問われています。特に、出血性膀胱炎はシクロホスファミドに特徴的な副作用であるため、しっかりと記憶しておくことが重要です。他の抗がん剤の副作用と混同しないように、薬剤ごとの特異的な副作用を把握する能力が試されます。
混同注意
抗がん剤の種類によって、骨髄抑制、悪心・嘔吐、脱毛、臓器毒性(心毒性、腎毒性、肝毒性など)といった様々な副作用が出現します。それぞれの薬剤に特徴的な副作用を正確に把握しておく必要があります。例えば、ブレオマイシンによる間質性肺炎、ドキソルビシンによる心毒性、シスプラチンによる腎毒性、シクロスポリンによる歯肉肥厚などと混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
患者に出血性膀胱炎の症状(血尿、排尿痛、頻尿など)が見られた場合、直ちに医師に報告し、適切な処置が開始されるよう連携します。また、予防策が適切に実施されているか常に確認し、患者への指導も行います。
関連知識
シクロホスファミドはアルキル化薬に分類される抗悪性腫瘍薬であり、リンパ系腫瘍、固形腫瘍、自己免疫疾患など幅広い疾患に用いられます。副作用としては骨髄抑制、脱毛、悪心・嘔吐も一般的ですが、特に注意すべきは出血性膀胱炎です。予防策として、メスナ(MESNA)の併用や十分な輸液による尿量確保が不可欠です。