日本の人口動態統計の死因別死亡率の年次推移をグラフに示す。Cの死因はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
グラフCは、1950年代の死亡率が高く、その後一旦減少したものの、2000年代後半から再び急激に上昇している曲線を示しています。この動向は、超高齢社会における老衰死の増加傾向と合致します。他の主要な死因である悪性新生物は継続的な上昇、心疾患は高止まり、脳血管疾患は継続的な減少、肺炎は一時的な上昇後に変動というパターンを示しており、グラフCのパターンとは異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. 肺炎による死亡率は、グラフのCの動きとは異なり、2000年代以降に一度上昇傾向を示し、その後高齢化に伴い変動しています。正しくは:老衰選びやすい理由:肺炎も高齢者の主要な死因の一つですが、グラフCのような長期的な減少傾向を経てからの再上昇とは異なります。混同注意:他の主要死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)との曲線パターンを混同しがちです。特に肺炎は近年増加傾向にあるため、グラフの動向と照らし合わせることが重要です.
- 2. 正解。グラフCは、1950年代には比較的高い死亡率を示し、その後減少傾向にありましたが、2000年代後半以降に再び顕著な上昇を見せています。これは、医療の進歩により延命が可能になり一時的に減少したものの、超高齢社会の進展により自然な老衰死が増加している日本の現状と一致します。選びやすい理由:初期のグラフの下降傾向だけを見ると、他の疾患と誤解することもありますが、その後の顕著な上昇が老衰の特徴です。混同注意:脳血管疾患もかつては高かったが医療の進歩で減少した死因ですが、老衰のような近年急激な再上昇は見られません。肺炎も近年増加していますが、老衰のようなV字回復とは異なります。
- 3. 心疾患の死亡率は、グラフCのようなV字回復ではなく、比較的高い水準で推移しながらも緩やかな上昇傾向、あるいは横ばい傾向を示しています。正しくは:老衰選びやすい理由:心疾患も主要な死因であり、高齢化とともに増加傾向にあるため、選択肢として考えやすいです。混同注意:悪性新生物と並ぶ2大死因の一つであり、その死亡率の推移はグラフ中で最も高い位置にあるものと混同しやすいです。
- 4. 脳血管疾患の死亡率は、かつては主要な死因でしたが、医療の進歩により大きく減少し、その傾向は現在も継続しており、グラフCのような近年顕著な再上昇は見られません。正しくは:老衰選びやすい理由:脳血管疾患もかつては非常に高い死亡率を示し、その後減少したため、初期のグラフの下降部分と混同しやすいです。混同注意:老衰もかつては高く、その後減少しましたが、脳血管疾患と異なり近年は顕著な再上昇が見られます。
- 5. 悪性新生物(がん)の死亡率は、グラフCのような動きではなく、一貫して上昇傾向を続け、現在では死因の第1位を占めています。正しくは:老衰選びやすい理由:悪性新生物は日本の死因のトップであり、常に注目されるため、選択肢として非常に魅力的です。混同注意:心疾患と並んで死亡率が高い疾患であり、グラフの曲線が混同しやすいです。
国試ポイント
人口動態統計における主要死因の死亡率の年次推移を正確に理解しているか。特に、超高齢社会における老衰死の増加という社会背景と結びつけて、その特徴的なグラフの動きを識別できるかが問われています。
混同注意
脳血管疾患もかつて高死亡率でしたが医療の進歩で減少した経緯があるため、グラフの初期の下降傾向だけを見ると混同しやすいです。また、肺炎も近年増加傾向にありますが、老衰のような明確なV字カーブとは異なります。
次に同じ論点が出たら
提示されたグラフから、各死因の年次推移パターンを読み取り、特徴的な変化(上昇、下降、横ばい、V字回復など)を正確に把握する。
関連知識
日本の人口動態統計における死因順位の変遷(悪性新生物、心疾患、老衰、脳血管疾患、肺炎など)。それぞれの死因の背景にある社会情勢や医療の進歩の影響。特に老衰死の定義や、近年注目される人生の最終段階における医療・ケアとの関連。