第2〜第4腰髄の障害の有無を把握するために確認するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
膝蓋腱反射は深部腱反射の一つで、その反射弓は第2、第3、第4腰髄(L2-L4)に存在します。この反射の亢進や減弱、消失は、該当する脊髄分節や末梢神経の障害を示唆します。したがって、第2から第4腰髄の障害の有無を把握するために確認する検査として適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 輻輳反射は脳幹や動眼神経・滑車神経・外転神経の機能と関連しており、主に中脳の機能評価に用いられます。腰髄の評価には適しません。正しくは:脳幹や脳神経(動眼神経、滑車神経、外転神経)の機能評価に用いる。選びやすい理由:反射という点で脊髄神経の評価と誤解する可能性がある。混同注意:他の反射との混同。
- 2. 腹壁反射は第7胸髄から第12胸髄の機能と関連しています。腰髄の評価には適しません。正しくは:第7胸髄から第12胸髄の機能評価に用いる。選びやすい理由:体幹の反射であるため、腰髄と関連があるように感じるかもしれない。混同注意:反射の部位と支配神経の混同。
- 3. 正解。膝蓋腱反射は、大腿四頭筋の伸展によって引き起こされる深部腱反射であり、その反射弓は第2、第3、第4腰髄(L2-L4)を通ります。したがって、この反射の有無や強さを確認することで、これらの腰髄の機能障害を評価できます。正しくは:正しい選択肢。第2から第4腰髄の機能評価に用いる。選びやすい理由:深部腱反射の知識が曖昧だと他の反射と区別できない可能性がある。混同注意:反射の種類と支配神経レベルの知識不足。
- 4. Trousseau徴候(トルソー徴候)は、低カルシウム血症の際に現れる手根痙攣のことであり、神経系の機能評価というよりは、血清電解質異常の指標です。腰髄の機能とは直接関係ありません。正しくは:低カルシウム血症の指標であり、腰髄の機能とは関係ない。選びやすい理由:徴候という言葉から神経学的評価と誤解するかもしれない。混同注意:神経学的所見と電解質異常による所見の混同。
- 5. Blumberg徴候(ブルンベルグ徴候)は、腹膜刺激症状の一つで、虫垂炎などの腹腔内炎症性疾患でみられる反跳痛のことです。神経学的評価、特に腰髄の機能とは直接関係ありません。正しくは:腹膜刺激症状の指標であり、腰髄の機能とは関係ない。選びやすい理由:腹部に関連する徴候であるため、脊髄と関連があるように感じるかもしれない。混同注意:神経学的所見と腹部診察所見の混同。
国試ポイント
国家試験では、各反射の名称、その反射弓が通る脊髄分節、およびその臨床的意義が頻繁に問われます。特に深部腱反射は重要です。
混同注意
反射の種類(深部腱反射、表在反射、病的反射)とその支配神経レベル、そして各種徴候(神経学的徴候、循環器系徴候、電解質異常徴候など)を正確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
反射の亢進や減弱が認められた場合、具体的にどのような疾患が疑われるか、さらにどのような検査が必要となるかを判断できるか。
関連知識
深部腱反射には、上腕二頭筋反射(C5-C6)、腕橈骨筋反射(C5-C6)、上腕三頭筋反射(C7-C8)、アキレス腱反射(L5-S2)などがあります。それぞれの反射弓のレベルを把握しておく必要があります。