精神保健指定医について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
精神保健指定医は、精神保健福祉法に定められた特別な資格であり、精神科病院に入院中の患者の人権保護と治療の適正化のために、行動制限(隔離、身体拘束等)の要否、医療保護入院の要否、措置入院の診察などを医学的に判断する権限を持っています。これにより、患者の権利を尊重しつつ、必要な医療が適切に提供されるよう監督する重要な役割を担っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 精神保健指定医は医療法ではなく、精神保健福祉法によって規定されています。正しくは:精神保健福祉法に基づいて定められた資格です。選びやすい理由:医療機関で働く医師の資格なので、医療法と関連があるように感じるかもしれません。混同注意:医師法、医療法、精神保健福祉法など、医療関連の複数の法律の役割と対象を混同しやすいです。
- 2. 精神保健指定医は、厚生労働大臣が指定する資格です。正しくは:厚生労働大臣がこの資格を指定します。選びやすい理由:精神科医療は地域と密接に関わるため、都道府県知事の管轄と思いがちです。混同注意:医師免許、保健師助産師看護師免許など、他の医療職の免許・資格の指定機関(都道府県知事や厚生労働大臣)を混同しやすいです。
- 3. 精神保健指定医は障害年金の支給判定に直接関わる役割はありません。障害年金の判定は、日本年金機構が審査基準に基づき行い、精神科医の診断書がその判断材料の一つとなりますが、指定医の業務ではありません。正しくは:精神科病院への入院の要否や、行動制限の適否などを判定する役割があります。選びやすい理由:精神科医が障害年金の診断書を書くことがあるため、その延長で判定にも関わると誤解しやすいです。混同注意:精神科医の一般的な業務と、精神保健指定医に特有の権限を混同しやすいです。
- 4. 正解。精神保健福祉法に基づき、精神保健指定医は、精神科病院に入院中の患者の行動制限(隔離や身体拘束など)が必要であるかの医学的判定を行い、その実施の可否を決定する重要な役割を担っています。これは、患者の人権保護と治療上の必要性のバランスを取るために、特別な権限として付与されています。正しくは:(正答のため修正不要)選びやすい理由:(正答のため該当せず)混同注意:(正答のため該当せず)
国試ポイント
精神保健指定医の基本的な役割と、その根拠となる法律、および指定する機関を正確に理解しているかを問う問題です。特に、行動制限に関わる医学的判断は指定医の最も重要な職務の一つであり、この点が頻繁に問われます。
混同注意
精神保健指定医の役割と、一般の精神科医の役割、あるいは精神科病院の院長の権限を混同しやすいです。また、医療法や医師法、精神保健福祉法といった関連法規の規定内容も混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、精神保健指定医の指定要件(経験年数など)、精神医療審査会との関係、あるいは具体的な入院形態(措置入院、医療保護入院)における指定医の役割について問われる可能性があります。
関連知識
精神保健福祉法(特に精神保健指定医の職務に関する条文)、医療保護入院、措置入院、応急入院の要件、隔離・身体拘束などの行動制限とその要件と記録義務、精神医療審査会の役割。