筋力低下のある在宅療養者の家屋環境において転倒するリスクが最も高いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
筋力低下がある在宅療養者にとって、深い浴槽はまたぎ越す動作や立ち上がる動作が大きな負担となり、バランスを崩しやすいため、転倒リスクが最も高まります。他の選択肢は、転倒リスクを低減するための望ましい環境整備です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。筋力低下がある場合、深い浴槽をまたぐ動作や、浴槽の底に足をついて立ち上がる動作は、バランスを崩しやすく転倒のリスクが非常に高まります。
- 2. 段差がない床は、転倒の原因となるつまずきを減らすため、転倒リスクを低減する環境要因です。正しくは:段差のない床は、転倒リスクを低減する環境要因である。選びやすい理由:一見すると安全に思えるが、滑りやすい素材の床など、他の要因と混同する可能性があるため。混同注意:滑りやすい床材や、濡れている床など、他のリスク要因と混同する。
- 3. 整理整頓された部屋は、床に物が散乱していることによるつまずきを防ぎ、転倒リスクを低減する環境要因です。正しくは:整理整頓された部屋は、転倒リスクを低減する環境要因である。選びやすい理由:散らかっている部屋の危険性と対比して、これが安全な状態だと理解しているため。混同注意:散乱した物品によるつまずきと混同する。
- 4. 足元を照らす照明は、暗闇による視認性の低下や、障害物への接触を防ぎ、夜間の転倒リスクを低減する環境要因です。正しくは:足元灯を設置した廊下は、転倒リスクを低減する環境要因である。選びやすい理由:夜間の移動の安全性を考慮すると、これは安全な環境だと判断できるため。混同注意:暗い環境での移動の危険性と混同する。
国試ポイント
在宅看護における高齢者や筋力低下のある患者の転倒予防のための環境整備に関する知識が問われています。特に、日常生活動作(ADL)に関わる水回りでのリスクを理解しているかが重要です。
混同注意
転倒予防の基本的な知識と、具体的な危険因子の識別能力が問われます。安全な環境と危険な環境を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、筋力低下のある人が、特に重心移動やバランスを要する動作を行う場所(例:階段の上り下り、トイレの立ち座り、ベッドからの起き上がり)に焦点を当ててリスクを判断する。
関連知識
浴室の他に、階段、滑りやすい床材、低い家具、コード類なども転倒リスクとなります。手すりの設置、段差解消、十分な照明、滑り止めマットの使用などが有効な対策です。また、薬剤の影響や履物の選択も関連します。