日本における政府開発援助〈ODA〉の実施機関として正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
政府開発援助(ODA)は、開発途上国の経済社会開発を支援するために政府が実施する国際協力です。日本では、外務省がODAに関する政策立案や交渉を行い、その主要な実施機関として独立行政法人国際協力機構(JICA)が位置づけられています。JICAは、技術協力、有償資金協力、無償資金協力を通じて、日本のODAの大部分を担っています。他の選択肢は国際機関であり、日本のODAの『実施機関』ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。JICAは日本のODAの実施機関として中核的な役割を担っており、開発途上国への技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力などを一元的に行っています。これは、日本の国際貢献における主要な柱の一つです。
- 2. WHOは国連の専門機関であり、国際的な公衆衛生を担当する機関です。ODAは各国政府が二国間または多国間で行う援助ですが、WHO自体は援助を受ける側または専門的支援を提供する側であり、日本のODAの実施機関ではありません。正しくは:WHOは国際的な公衆衛生を専門とする国連機関であり、日本のODA実施機関ではありません。選びやすい理由:国際的な協力に関わる機関であるため、選択肢として魅力的です。特に保健分野での援助と混同しやすいかもしれません。混同注意:ODA実施機関と、ODAの対象となる国際機関(ODAが提供される先)を混同する可能性があります。
- 3. UNICEFは国連の機関で、世界中の子どもの権利と福祉を擁護しています。各国からの資金拠出を受けて活動しますが、日本のODAの実施機関ではなく、ODAの支援対象となる国際機関の一つです。正しくは:UNICEFは子どもの権利保護と福祉向上を目的とする国連機関であり、日本のODA実施機関ではありません。選びやすい理由:国際的な援助活動を行っているため、誤って日本のODA実施機関だと考える学生もいるかもしれません。特に子どもの健康や教育分野で日本のODAがUNICEFを通じて行われることもあるため、混同しやすいです。混同注意:ODA実施機関と、ODAの資金が供与される国際機関を混同する可能性があります。
- 4. WFPは国連機関で、飢餓の撲滅と食料安全保障の確保を目的としています。日本を含む各国政府からの拠出金で運営されますが、日本のODAを直接実施する機関ではありません。ODAの支援対象となる国際機関です。正しくは:WFPは食料支援と飢餓撲滅を目指す国連機関であり、日本のODA実施機関ではありません。選びやすい理由:国際的な人道支援に関わるため、日本のODAと関連性が高いと感じるかもしれません。混同注意:ODA実施機関と、ODAの支援対象となる多国間機関を混同する可能性があります。
国試ポイント
日本の国際協力体制、特に政府開発援助(ODA)の主要な実施機関を問う問題です。各国際機関の役割と、日本の国としての実施体制を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
ODAの『実施機関』と、ODAの資金が供与される『国際機関』や『援助対象となる機関』を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が問われた場合、日本の国際協力における他の主体(例:国際交流基金、NGO)や、各援助形態(円借款、技術協力)の具体的な内容と実施機関との関連性が問われる可能性があります。
関連知識
ODAの種類(二国間援助、多国間援助、有償資金協力、無償資金協力、技術協力)、外務省の役割、各国際機関(WHO, UNICEF, WFPなど)の主な機能と役割、日本の国際貢献の歴史。