膝関節鏡検査の説明として適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
膝関節鏡検査は外科的処置であり、創部から感染を防ぐため、術後(検査後)の入浴は制限されるのが一般的です。特に当日はシャワーも含めて避けるよう指導されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 膝関節鏡検査は、通常、手術室で局所麻酔、脊椎麻酔、または全身麻酔下で行われる外科的処置です。外来の処置室で簡単な処置として行われることは稀です。正しくは:「この検査は手術室で実施します。」選びやすい理由:簡単な処置のように聞こえるため、患者にとって負担が少ないイメージを与えるかもしれない。混同注意:簡単な関節穿刺や注射などの処置と混同しやすい。
- 2. 膝関節鏡検査では、関節腔を拡張して視認性を高めるために、通常、生理食塩水などの液体が注入されます。空気の注入は、気体塞栓のリスクなどがあるため、一般的ではありません。正しくは:「検査のために、関節の中に生理食塩水などを注入します。」選びやすい理由:腹腔鏡検査などでガスを使用するイメージがあるため、関節鏡でも同様に考える人がいるかもしれない。混同注意:腹腔鏡検査における二酸化炭素の注入と混同しやすい。
- 3. 正解。関節鏡検査では皮膚に小切開を加えるため、感染予防のために検査後1日は入浴を控えるよう説明します。選びやすい理由:これは常識的な術後管理として理解しやすい選択肢である。混同注意:一般的な手術後の注意点と認識されるため、誤答として選ぶことは少ない。
- 4. 脊椎麻酔や全身麻酔、また手術操作による神経損傷など、麻酔や手術自体に伴う合併症として、稀に下肢の麻痺が起こる可能性はゼロではありません。「一切ありません」という断定的な説明は不適切です。正しくは:「検査後に下肢の麻痺が起こることは非常に稀ですが、万が一症状があればすぐにお知らせください。」選びやすい理由:患者を安心させたいという意図から、つい選んでしまいがちである。しかし、医療者は可能性が低くても合併症のリスクを正確に伝える義務がある。混同注意:合併症の可能性が低いことを「心配ない」と解釈しやすいが、「一切ない」とは異なる。
国試ポイント
膝関節鏡検査の術前・術後の看護に関する基本的な知識、特に術後の生活指導における感染予防の重要性が問われています。また、医療者として患者へ正確な情報提供をする責任も試されています。
混同注意
他の選択肢にあるような、検査場所、使用する液体の種類、合併症の有無といった詳細な医療知識と、一般的な術後管理の常識を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、外科的処置後の一般的な感染予防策、患者への正確な情報提供(特に合併症に関する断定表現の注意点)、そして各検査や処置の具体的な方法論(場所、使用物品など)に注目して判断する。
関連知識
関節鏡検査の適応(診断、半月板損傷、靭帯損傷など)、麻酔の種類、術後の合併症(出血、感染、神経損傷、深部静脈血栓症など)、術後早期のリハビリテーション、ドレーンの管理など。