看護過程における情報収集で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
看護過程は、アセスメント、看護診断、目標設定、計画立案、実施、評価という一連の流れであり、個別性のある看護ケアを提供するために継続的に情報を収集し、必要に応じて計画を見直すダイナミックなプロセスであるため、看護計画立案後も情報収集は継続されます。患者の状態は常に変化するため、継続的な情報収集は、看護計画の適切性を評価し、必要に応じて修正するために不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 患者の既往歴は、現在の健康状態や将来のリスクを理解するために非常に重要な情報であり、情報収集の対象外とすることは適切ではありません。正しくは:患者さんの既往歴は情報収集の重要な対象とする。選びやすい理由:直接的な主訴ではないため、一見すると優先度が低いと誤解される可能性がある。混同注意:現在の問題に直結する情報のみが重要であるという誤解。
- 2. 正解。看護過程は、患者の状態変化に合わせて柔軟に対応するため、看護計画が立てられた後も継続的に情報収集を行い、計画の適切性を評価し修正していく必要があります。これは看護過程のダイナミックな特徴です。選びやすい理由:正しい記述であるため、看護過程の理解があれば選びやすい。
- 3. 情報収集は、看護上の問題を明確にする前に行われるべきであり、問題を特定するための基盤となります。問題が明確になった後に初めて開始するというのは、看護過程の順序と異なります。正しくは:情報収集は、看護上の問題を明確にするためにまず開始する。選びやすい理由:問題が明確になれば、必要な情報も明確になると考えるかもしれないが、実際には情報がなければ問題は特定できない。混同注意:情報収集とアセスメントの目的の混同。アセスメントは情報収集に基づいて行われる。
- 4. 患者の不安内容のような主観的な情報は、患者の感情や状況を深く理解するために、開かれた質問(例: 「どのようなことで不安を感じますか?」)を用いて、詳細かつ具体的な情報を引き出すことが適切です。閉じた質問では詳細な情報は得られにくいです。正しくは:患者の不安内容については、開かれた質問で詳細な情報を集める。選びやすい理由:閉じた質問は効率的に情報を得られるという側面があるため、時間効率を重視する場面で選びやすい。混同注意:客観的な事実確認のための質問と、主観的な感情や経験を尋ねる質問の使い分け。
国試ポイント
看護過程の継続性とダイナミックな性質を理解しているか。特に、情報収集は一過性のものではなく、看護過程全体を通して行われることを覚える必要があります。
混同注意
情報収集とアセスメントの完了時期。情報収集はアセスメント段階で集中的に行われるが、それで終わりではなく、看護介入中も継続される。
次に同じ論点が出たら
「継続的」「変化に応じて」「繰り返し」といった、看護過程の動的な側面を示すキーワードが含まれているかを確認する。
関連知識
看護過程の各段階(アセスメント、看護診断、目標設定、計画立案、実施、評価)の相互関連性と、それぞれの段階でどのような情報が必要とされるか。特に、評価段階では、新たな情報収集に基づいて計画の修正が行われることを理解する。