漸進的筋弛緩法の目的はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
漸進的筋弛緩法は、エドモンド・ジェイコブソンによって開発されたリラクゼーション技法です。特定の筋肉群を意識的に強く緊張させ、その後完全に弛緩させるプロセスを繰り返すことで、心身の緊張を自覚し、それを解放することを学びます。この技法は、ストレス、不安、不眠、高血圧などの管理に効果があるとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 漸進的筋弛緩法は、意識がある状態で行われるリラクゼーション技法であり、気道確保とは直接関連がありません。気道確保は主に意識障害や呼吸困難時に行われます。正しくは:気道の確保は、意識レベルの低下や呼吸停止のリスクがある場合に優先される処置です。選びやすい理由:「弛緩」という言葉から、身体の動きに関係するのではないかと思わせるかもしれませんが、気道確保はそれとは異なる緊急性の高い医療処置です。混同注意:呼吸管理や救命処置と混同しやすいかもしれません。
- 2. 正解。漸進的筋弛緩法は、特定の筋肉群を意図的に緊張させ、その後に弛緩させることを繰り返すことで、身体的な緊張とそれに伴う精神的な緊張を軽減するリラクゼーション技法です。ストレスや不安の管理に用いられます。選びやすい理由:正しい選択肢です。混同注意:他の治療法や目的と混同しないように注意が必要です。
- 3. 漸進的筋弛緩法は、麻痺の改善を目的とした治療法ではありません。麻痺の改善には、理学療法や作業療法といったリハビリテーションが中心となります。正しくは:麻痺の改善には、神経伝達の回復や筋力強化を目的としたリハビリテーションが有効です。選びやすい理由:「筋」の「弛緩」という言葉から、筋肉に関わる治療法だと考えるかもしれませんが、麻痺の改善は別の機序に基づきます。混同注意:リハビリテーションや運動療法と混同しやすいかもしれません。
- 4. 漸進的筋弛緩法は、意識下で行われる自己管理型のストレス軽減法であり、手術などで用いられる全身麻酔の導入とは全く異なります。全身麻酔は薬物を用いて意識を消失させる医療行為です。正しくは:全身麻酔の導入は、麻酔科医が麻酔薬を用いて意識を消失させる医療処置です。選びやすい理由:「弛緩」という言葉が麻酔による筋弛緩と似ているように聞こえるかもしれませんが、目的も手段も全く異なります。混同注意:医療処置としての筋弛緩薬の使用と、自己管理のリラクゼーション技法を混同しやすいかもしれません。
国試ポイント
漸進的筋弛緩法のようなリラクゼーション技法やストレスマネジメントに関する知識は、精神看護学や成人看護学で頻繁に問われます。その目的と効果、他の治療法との違いを理解しているかが重要です。
混同注意
リラクゼーション技法と、緊急時の医療処置(気道確保、麻酔導入)や専門的な治療(麻痺の改善のためのリハビリテーション)を混同しないように注意が必要です。それぞれの技法や処置の目的・適用範囲を明確に区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が問われたら、リラクゼーション技法全般の目的(ストレス軽減、不安緩和、睡眠改善など)と、各技法(漸進的筋弛緩法、自律訓練法、呼吸法など)の具体的な内容(何をどうするのか)を把握しているかを確認しましょう。
関連知識
自律訓練法、瞑想、呼吸法などの他のリラクゼーション技法についても、それぞれの特徴と目的を理解しておくと良いでしょう。また、ストレスと心身の反応に関する生理学的知識も重要です。