グリセリン浣腸を準備する際の浣腸液の温度で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
グリセリン浣腸液の適切な温度は、体温に近い約40℃です。この温度であれば、患者に不快感を与えず、腸粘膜への刺激も最小限に抑えられ、安全に排便を促すことができます。冷たすぎると不快感や腹痛、腸の過剰な刺激を引き起こし、熱すぎると腸粘膜に損傷を与える危険性があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 20℃は体温よりかなり低く、冷たい刺激によって患者に不快感や腹痛を引き起こす可能性があります。また、腸の蠕動運動を過度に刺激し、排便が困難になることも考えられます。正しくは:適切な温度は体温に近い40℃です。選びやすい理由:冷たい方が刺激になって排便を促すという誤解から選ばれる可能性があります。混同注意:冷たい浣腸液は腸に刺激を与えますが、それは不快感や腹痛、さらにはショックを引き起こす可能性があり、適切な方法ではありません。
- 2. 30℃は体温より低く、患者に冷感を与え、不快感や腹痛を引き起こす可能性があります。腸の動きを適切に促進するには不十分な温度です。正しくは:適切な温度は体温に近い40℃です。選びやすい理由:人肌より少し低い程度と考えるかもしれませんが、浣腸液としてはまだ冷たい部類に入ります。混同注意:体温に近い方が良いのは確かですが、30℃はまだ低すぎます。
- 3. 正解。40℃は体温(約37℃)に近く、患者に不快感を与えることなく、腸粘膜への刺激も少なく、安全に浣腸液を注入できる適切な温度です。これにより、腸の蠕動運動を円滑に促し、排便を助けます。
- 4. 50℃は体温よりかなり高く、腸粘膜に熱損傷(熱傷)を与える危険性があります。患者に強い不快感や痛みを引き起こすだけでなく、組織損傷のリスクがあります。正しくは:適切な温度は体温に近い40℃です。選びやすい理由:温かい方が良いという考えから選ばれる可能性がありますが、熱すぎると危険です。混同注意:温かい方が良いのは正しいですが、熱すぎると粘膜を損傷する可能性があります。
国試ポイント
グリセリン浣腸液の適切な温度に関する知識は、患者の安全と快適性を確保するために重要です。体温に近い温度が原則であることを理解しておく必要があります。
混同注意
浣腸液の温度は、冷たい方が刺激になると考える誤解や、熱い方が効果的と考える誤解が生じやすいポイントです。しかし、患者の生理的反応と安全性を最優先に考える必要があります。
次に同じ論点が出たら
グリセリン浣腸液の準備だけでなく、実際に浣腸を実施する際の注意点や観察項目について具体的に説明できるか。
関連知識
浣腸の種類(グリセリン浣腸、オイル浣腸など)とそれぞれの目的、浣腸の禁忌事項、浣腸実施時の体位、注入速度、注入量、観察項目(排便の状況、患者の状態変化)など。