健康寿命の説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
健康寿命は、日常生活に制限のない健康な状態で過ごせる期間を指します。生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)は、脳血管疾患や心疾患、腎臓病など重篤な合併症を引き起こし、これらが原因で寝たきりや要介護状態となり、健康寿命を縮める大きな要因となります。したがって、生活習慣病を予防することは、健康上の問題なく自立した生活を送れる期間を延ばすことに直結し、健康寿命の延伸に大きく寄与します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を指します。生活習慣病は、脳卒中、心臓病、糖尿病などの重篤な疾患を引き起こし、これらが日常生活の制限や介護が必要となる主要な原因となるため、その予防は健康な期間を延ばすことに直結します。
- 2. 2019年(令和元年)の日本の健康寿命は、男性が72.68歳、女性が75.38歳であり、女性の方が男性よりも長いです。正しくは:2019年(令和元年)時点の日本の健康寿命は、女性の方が男性よりも長い。選びやすい理由:平均寿命も女性の方が長いため、健康寿命も同じ傾向にあると誤解しやすいですが、具体的な数値を知らないと判断が難しいです。男性の健康意識向上により男性が長くなったと考える人もいるかもしれません。混同注意:平均寿命と健康寿命の男女差、およびその具体的な数値。
- 3. 日本の健康寿命は延伸傾向にあります。2016年(平成28年)から2019年(令和元年)にかけても健康寿命は延長しており、短くはなっていません(例:男性72.14歳→72.68歳、女性74.79歳→75.38歳)。正しくは:2019年(令和元年)の日本の健康寿命は、2016年(平成28年)と比較して長くなった。選びやすい理由:少子高齢化や医療費増大などのネガティブな情報から、健康寿命が短くなっていると誤解する可能性があります。具体的な統計データを把握していないと判断に迷います。混同注意:健康寿命の経年変化のトレンド。
- 4. 平均寿命と健康寿命の差は、「健康上の問題によって日常生活が制限される期間」、つまり「不健康な期間」を意味します。健康上の問題なく日常生活が過ごせる期間は健康寿命そのものです。正しくは:平均寿命と健康寿命の間の期間は、健康上の問題があり日常生活に制限が生じる期間を指す。選びやすい理由:「差」という言葉から、何か良い期間や特別な期間を意味すると誤解しやすいです。健康寿命の定義を正確に理解していないと、この選択肢を選びやすいかもしれません。混同注意:健康寿命の定義、平均寿命の定義、そして両者の差が示す意味。
国試ポイント
この問題は、健康寿命に関する基本的な定義、統計データ(男女差、経年変化)、および健康寿命延伸のための具体的な取り組み(生活習慣病予防など)への理解を問うものです。特に、平均寿命との違いや、それぞれの期間が何を意味するのかを正確に把握しているかが重要視されます。
混同注意
平均寿命と健康寿命の概念、それぞれの定義、そして両者の差が何を意味するのかを混同しないことが重要です。また、健康寿命の男女差や経年変化のトレンドを他の統計データ(例:要介護認定率)と混同しないよう注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後、健康寿命に関する問題が出題される際は、最新の健康寿命の数値(男女別、全国平均)、平均寿命との差の推移、および健康寿命延伸のための具体的な政策や取り組み(例えば、健康日本21の次期計画内容、国民健康づくり運動、特定健診・特定保健指導の役割と成果、フレイル対策など)を常に確認しておくことが重要です。また、人生100年時代における健康寿命の意義についても問われる可能性があります。
関連知識
健康日本21(第二次)における健康寿命延伸の目標、特定健康診査・特定保健指導による生活習慣病予防の推進、フレイルやサルコペニア予防の重要性、地域包括ケアシステムにおける自立支援と健康寿命延伸の役割、WHOが提唱する健康の定義。