マズロー, A. H.の基本的欲求階層論で最高次の欲求はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
マズローの欲求階層論は、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、そして自己実現の欲求という5段階で構成されます。この中で自己実現の欲求が最も高次な欲求とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 安全の欲求は、生理的欲求の次に位置する欲求で、身体的・精神的な安全や安定を求めるものです。最高次の欲求ではありません。正しくは:これは下位の欲求である。選びやすい理由:安全は人間にとって非常に重要であるため、高次の欲求と誤解しやすい。混同注意:生理的欲求と混同しやすいが、直接的な生命維持に比べると高次の欲求である。
- 2. 承認の欲求は、所属と愛の欲求の次に位置する欲求で、他者からの尊敬や自己評価の確立を求めるものです。自己実現の欲求よりは下位に位置します。正しくは:これは自己実現の欲求より下位の欲求である。選びやすい理由:社会生活において重要な欲求であり、達成感と結びつくため高次と誤解しやすい。混同注意:自己実現の欲求と混同しやすいが、自己実現は内発的な成長志向であるのに対し、承認欲求は他者からの評価に重きを置く点で異なる。
- 3. 生理的欲求は、マズローの欲求階層論において最も基本的な、生命維持に必要な欲求(例:飲食、睡眠)であり、最下位に位置します。正しくは:これは最下位の欲求である。選びやすい理由:生命の根幹に関わるため、最も重要と捉えがちだが、マズローの階層論では最下位である。混同注意:生存に不可欠なため、他の欲求よりも上位に錯覚しやすいが、理論上は最初に満たされるべき基盤である。
- 4. 正解。自己実現の欲求は、マズローの欲求階層論において最も高位に位置する欲求であり、個人の潜在能力を最大限に発揮し、自己の可能性を追求しようとするものです。正しくは:正しい。選びやすい理由:高尚な欲求であるため、内容を理解していれば選択しやすい。混同注意:承認の欲求と混同されることがあるが、自己実現は内的な成長や達成に焦点が当てられる点で異なる。
- 5. 所属と愛の欲求は、安全の欲求の次に位置する欲求で、集団への帰属や他者との温かい関係を求めるものです。最高次の欲求ではありません。正しくは:これは自己実現の欲求より下位の欲求である。選びやすい理由:社会的な繋がりは人間にとって不可欠であるため、高次な欲求と誤解しやすい。混同注意:承認の欲求と混同されやすいが、所属と愛の欲求は集団への帰属や愛情の授受に焦点を当て、承認の欲求は自己の価値や能力が認められることを求める点で異なる。
国試ポイント
マズローの欲求階層論における各欲求の具体的な内容と、その階層順序を正確に理解しているかが問われます。
混同注意
承認の欲求と自己実現の欲求は、高次の欲求として混同されやすいですが、承認は他者からの評価に重きを置くのに対し、自己実現は内発的な成長と可能性の追求に焦点を当てます。
次に同じ論点が出たら
この問題が解けた場合、さらに各欲求が満たされない場合に生じる心身の変化や、看護介入の具体例について学習を進めると良いでしょう。
関連知識
マズローは人間の成長と可能性を重視した人間性心理学の代表的な存在であり、看護の現場では患者の欲求をアセスメントする際の枠組みとしても活用されます。各欲求が満たされない場合、どのような問題が生じるかについても理解しておくことが重要です。