味覚について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ヒトの基本味覚は、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5種類であり、それぞれ異なる受容体やシグナル伝達経路によって感知されるため、選択肢1は適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ヒトの基本味は甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5種類で構成されており、これは広く受け入れられている生理学的事実です。選びやすい理由:最も基本的な味覚の知識であり、正しく理解していれば選びやすい。混同注意:古い4基本味説(甘味、酸味、塩味、苦味)
- 2. 味覚を司る主な脳神経は、顔面神経(VII)、舌咽神経(IX)、迷走神経(X)であり、外転神経(VI)は眼球運動を司る神経であるため、誤りです。正しくは:味覚は顔面神経、舌咽神経、迷走神経が司る。選びやすい理由:脳神経の名前は似ており、どの神経がどの機能を司るか混同しやすい。混同注意:顔面神経、舌咽神経、迷走神経
- 3. 一般的に、味覚は体温に近い温度で最も強く感じられ、低温や高温すぎると味の感知が鈍くなる傾向があるため、誤りです。特に甘味や塩味は低温で感じにくくなります。正しくは:体温に近い温度の食品ほど味を強く感じる。選びやすい理由:冷たいものは味が引き締まるという感覚から、味が強く感じられると誤解することがある。混同注意:温度による味覚の修飾効果(例: 冷たい飲み物の甘味は感じにくい)
- 4. 一つの味蕾の中には複数の味細胞が存在し、それぞれの味細胞が特定の基本味に選択的に反応することが一般的です。しかし、厳密には一つの味蕾が複数の基本味に反応する味細胞を含むため、この記述は曖昧で不正確です。味細胞は特定の味に特異的ですが、味蕾全体としては複数の味覚受容体を持つ細胞の集合体として機能します。正しくは:一つの味細胞は特定の基本味に特異的に反応する。一つの味蕾には複数の基本味に反応する味細胞が含まれる。選びやすい理由:味蕾が集合体であることから、様々な味を感じると考えてしまいやすい。混同注意:味細胞の特異性(labeled line theory)と味蕾全体の応答プロファイル(pattern theory)
国試ポイント
基本味の種類、味覚の神経支配、味覚と温度の関係、味蕾の機能について正確に覚える必要があります。
混同注意
基本味の数(4味説と5味説)、味覚に関わる脳神経の種類とその分担を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
基本味の種類、味覚に関わる神経、味覚の受容メカニズム、温度と味覚の関係について問われた場合、それぞれの正しい知識に基づいて判断する。
関連知識
味覚の伝導路(顔面神経、舌咽神経、迷走神経)、味覚受容体の種類(GPCR型、イオンチャネル型)、味覚閾値と加齢の影響、味覚修飾物質。