離乳の開始で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
離乳は乳汁を栄養源の中心とする期間から、固形食へと移行する過程を指します。その開始時期は、赤ちゃんの生理的な準備が整っていることが重要です。哺乳反射の減弱や舌突出反射の消失は、口から固形物を受け入れ、飲み込む準備ができたことを示す重要なサインです。その他にも、首のすわりがしっかりしている、支えがあれば座れる、食べ物に興味を示すなどの発達も目安となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 離乳食は、母乳やミルクを十分与えた後に、まず1日1回から開始し、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に回数を増やします。急に2回に増やすと、消化器への負担やアレルギーのリスクが高まる可能性があります。正しくは:離乳食は1日1回から開始する。選びやすい理由:成長に伴い離乳食の回数は増えますが、開始時ではないため、誤りです。混同注意:離乳後期には1日2~3回になりますが、開始時は1回からです。
- 2. フォローアップミルクは、離乳食が進み、鉄分などが不足しがちな9ヶ月頃から使用が推奨されるものであり、離乳開始時にすぐに切り替えるものではありません。離乳開始時期(5~6ヶ月頃)には、引き続き通常の乳児用ミルクを与えます。正しくは:人工乳は乳児用ミルクを継続する。選びやすい理由:離乳食の進展と合わせてミルクの種類も変わるという点で選択肢として現れますが、開始時ではないです。混同注意:フォローアップミルクは鉄分など特定の栄養素を強化しており、離乳が進んだ後の補完的な役割です。
- 3. 正解。吸啜反射(哺乳反射)は赤ちゃんが母乳やミルクを吸い取るための本能的な反射ですが、この反射が弱まり、舌で食べ物を押し出す舌突出反射も消失する頃になると、固形物を受け入れやすくなるため、離乳開始の適切なサインとされます。また、首のすわりや支えなしでお座りができること、食べ物に興味を示すことなども目安です。選びやすい理由:他の選択肢が誤っているため、正しいと判断できます。混同注意:反射の消失は、口から食べ物を受け入れる準備ができたことを示す重要な兆候です。
- 4. 離乳初期は、なめらかにすりつぶした状態(ポタージュ状)から開始します。歯ぐきでつぶせる硬さは、離乳中期(7~8ヶ月頃)に進んでからの段階です。初期から硬いものを与えると、誤嚥や消化不良のリスクがあります。正しくは:離乳食はなめらかにすりつぶした状態(ペースト状)のものから始める。選びやすい理由:離乳食は最終的に歯ぐきでつぶせる硬さになりますが、それは開始時ではなく、離乳の進展段階においてです。混同注意:離乳食の形状は、赤ちゃんの成長段階に合わせて段階的に硬くしていく必要があります。
国試ポイント
離乳の開始時期と進め方に関する基本的な知識が問われています。特に、赤ちゃんの生理的発達を考慮した適切な開始サインと、離乳食の段階的な進め方を理解しておくことが重要です。
混同注意
離乳食の進め方における各段階の目安(回数、硬さ、ミルクの種類など)は混同しやすいため、段階ごとの特徴を明確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
この問題で離乳の開始時期と兆候を理解できたら、次に離乳の段階ごとの進め方(初期、中期、後期、完了期)における離乳食の形態、回数、調理法、与えてよい食材と避けるべき食材について深く学習を進めましょう。
関連知識
離乳の開始時期(生後5〜6ヶ月頃)、初期の離乳食の形態(ペースト状)、1日の回数(1回)、アレルギーに配慮した食品の与え方、離乳食を拒否した場合の対応。