成人の心音の聴取部位を図に示す。心音の聴診における、僧帽弁領域はどれか。ただし、聴取部位は●で示す。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
僧帽弁領域は、左第5肋間と鎖骨中線が交わる心尖部に位置します。この位置で僧帽弁の開閉音や異常音(狭窄音、逆流音)を最もよく聴取できます。図中の③がこの位置を示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ①は肺動脈弁領域です。左胸骨縁の第2肋間、胸骨左縁に位置します。正しくは:僧帽弁領域は心尖部、左第5肋間と鎖骨中線が交わるあたりです。選びやすい理由:胸部にある点で心臓の聴取部位であることは共通していますが、特定の位置関係を理解していないと誤って選択しやすいです。混同注意:他の心臓弁の聴取部位(大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁)と混同しやすいです。
- 2. ②は大動脈弁領域です。右胸骨縁の第2肋間、胸骨右縁に位置します。正しくは:僧帽弁領域は心尖部、左第5肋間と鎖骨中線が交わるあたりです。選びやすい理由:心臓の主要な弁の聴取部位の一つであり、間違って選びやすいです。混同注意:他の心臓弁の聴取部位と混同しやすいです。
- 3. 正解。③は心尖部に位置し、左第5肋間と鎖骨中線が交わるあたりです。これは僧帽弁の音を最も明瞭に聴取できる領域として知られています。正しくは:正解です。この位置で僧帽弁の音を聴取します。
- 4. ④は三尖弁領域です。胸骨の左縁、第4〜5肋間あたりに位置します。正しくは:僧帽弁領域は心尖部、左第5肋間と鎖骨中線が交わるあたりです。選びやすい理由:僧帽弁領域と比較的近い位置にあるため、誤って選択しやすいです。混同注意:他の心臓弁の聴取部位と混同しやすいです。
国試ポイント
心音聴取における主要な弁領域の位置を正確に把握しているか、特に僧帽弁領域の特定ができるかが問われています。これは基本的な身体診察の知識であり、頻出する内容です。
混同注意
大動脈弁領域(右第2肋間胸骨右縁)、肺動脈弁領域(左第2肋間胸骨左縁)、三尖弁領域(左第4-5肋間胸骨左縁)と混同しやすいです。それぞれの位置関係と対応する弁を正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各心臓弁の聴取部位の名称と位置だけでなく、それぞれの弁が閉鎖するタイミング(S1またはS2)、聴取できる音の種類(例:駆出性雑音、拡張期雑音)、代表的な疾患(例:僧帽弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症)といった関連知識も問われる可能性があります。また、これらの弁領域を図示して問う形式は今後も続く可能性が高いです。
関連知識
心音の聴取は、S1(I音、僧帽弁・三尖弁閉鎖音)とS2(II音、大動脈弁・肺動脈弁閉鎖音)の聴き分け、さらに心雑音やIII音、IV音などの異常音の有無とその性状を評価するために行われます。各弁領域での聴診は、弁ごとの音を強調して聴取するために重要です。