運動性言語中枢はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ブローカ野は、大脳の左半球に存在する領域で、言語の産生、すなわち発話に関わる運動の中枢です。この部位の損傷は、運動性失語を引き起こし、言語理解は保たれるものの、流暢に話すことが困難になります。一方、ウェルニッケ野は言語理解の感覚性言語中枢であり、中心後回は体性感覚野、大脳基底核は運動調節に関与します。
選択肢ごとの解説
- 1. 中心後回は、体性感覚野が位置する部位であり、運動性言語中枢ではありません。正しくは:体性感覚野選びやすい理由:脳の機能局在の一部であるため、混乱しやすいかもしれません。混同注意:中心前回(運動野)と混同しがちですが、中心後回は感覚野です。
- 2. 大脳基底核は、運動の調節や学習に関与しますが、言語の産生そのものの中枢ではありません。正しくは:運動調節や学習選びやすい理由:運動に関わる部位であるため、運動性言語と関連付けて考えてしまう可能性があります。混同注意:パーキンソン病などで言語障害が見られることもありますが、これは言語産生の中枢機能とは異なります。
- 3. 正解。ブローカ野は、大脳の左半球に位置し、言語の産生、つまり言葉を発する運動を司る中枢です。この部位が損傷すると、理解はできるものの、言葉を流暢に話すことが困難になる運動性失語が生じます。正しくは:運動性言語の産生選びやすい理由:ウェルニッケ野と対になる概念であり、役割を正確に理解しておく必要があります。混同注意:ウェルニッケ野(感覚性言語中枢)と混同されやすいです。
- 4. ウェルニッケ野は、言語の理解を司る感覚性言語中枢であり、運動性言語中枢ではありません。この部位が損傷すると、言葉の理解が困難になる感覚性失語が生じます。正しくは:感覚性言語の理解選びやすい理由:ブローカ野と対となる言語中枢であるため、混同しやすいです。混同注意:ブローカ野(運動性言語中枢)と混同されやすいです。
国試ポイント
脳の機能局在、特に言語中枢の場所とその役割(運動性失語と感覚性失語の違い)を正確に理解しているかが問われています。ブローカ野とウェルニッケ野は対比で覚えることが重要です。
混同注意
ブローカ野とウェルニッケ野は、どちらも言語中枢ですが、その役割が異なります。運動性(発話)と感覚性(理解)を明確に区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
運動性言語中枢と感覚性言語中枢の損傷によって生じる失語症の種類と特徴を説明できるか。
関連知識
失語症の種類(運動性失語、感覚性失語、全失語など)、脳の主な機能局在(前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の主な機能)。