炎症マーカーはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
C反応性蛋白質(CRP)は、細菌感染症や非感染性の炎症、組織破壊などで血中濃度が著しく上昇する急性期反応物質です。肝臓で産生され、炎症刺激に応じて数時間以内に増加し始め、炎症の強さに比例して値が高くなるため、炎症の有無や活動性を評価する上で非常に有用な指標となります。
選択肢ごとの解説
- 1. CA19-9は主に膵臓がんや胆道がんなどの消化器系悪性腫瘍で上昇する腫瘍マーカーであり、炎症マーカーではありません。正しくは:CA19-9は腫瘍マーカーである。選びやすい理由:血液検査で測定されるため、他のマーカーと混同しやすい。混同注意:他の一般的な血液検査項目や、他の病態を示すマーカー。
- 2. 抗核抗体は全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患の診断や病態把握に用いられる自己抗体の一種であり、直接的な炎症の程度を示すマーカーではありません。正しくは:抗核抗体は自己免疫疾患のスクリーニング検査に用いられる。選びやすい理由:自己免疫疾患では炎症が起こるため、間接的に関連があるように感じられる。混同注意:炎症性疾患と自己免疫疾患の関連性。
- 3. 正解。C反応性蛋白質(CRP)は、体内で炎症や組織破壊が起こると肝臓で産生され、血中に増加する急性期反応物質です。そのため、炎症の有無や程度を評価する際の重要なマーカーとして広く用いられます。
- 4. リウマトイド因子(RF)は、関節リウマチなどの自己免疫疾患で陽性となることのある自己抗体の一種であり、炎症そのものの程度を直接的に示すマーカーではありません。正しくは:リウマトイド因子は関節リウマチの診断補助に用いられる。選びやすい理由:関節リウマチは炎症性の疾患であるため、関連が深いと誤解しやすい。混同注意:自己免疫疾患の診断マーカーと炎症マーカー。
国試ポイント
臨床検査値の基本的な知識、特に病態と関連する代表的なマーカーの役割について問われる。炎症、腫瘍、自己免疫疾患など、それぞれの疾患群と関連する主要な検査項目を区別できるかどうかがポイントとなる。
混同注意
腫瘍マーカー、自己抗体(自己免疫疾患関連マーカー)、臓器機能マーカーなど、様々な目的で測定される血液検査項目。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、各検査項目がどの臓器の、どのような病態(炎症、腫瘍、機能障害、自己免疫など)を反映しているかを正確に区別できるかを確認する。特に、症状と検査結果を結びつけて解釈する力が問われる可能性がある。
関連知識
白血球数、赤沈(ESR)、プロカルシトニン、血清アミロイドA(SAA)など、他の炎症関連マーカー。それぞれのマーカーがどのような病態で、どの程度の時間軸で変動するかを理解することが重要。