嚥下障害を評価する改訂水飲みテストで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
改訂水飲みテストは、3mLの冷水を嚥下させ、嚥下後のむせ、呼吸状態(湿性嗄声、呼吸困難、SpO2低下など)を30秒間観察することで、誤嚥のリスクを評価するスクリーニングテストです。嚥下後の呼吸状態の確認は、誤嚥の有無を判断する上で極めて重要な評価項目となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 改訂水飲みテストの評価時間は、嚥下後30秒間です。10秒では不十分です。正しくは:嚥下後30秒間で評価する。選びやすい理由:一般的な評価項目の一つとして「時間」があるため、特定の秒数が正しいように感じられる。混同注意:他の嚥下関連検査における評価時間と混同する可能性がある。
- 2. 改訂水飲みテストは、主に咽頭期以降の嚥下機能、特に誤嚥の有無やむせを評価します。準備期(先行期・口腔準備期)の評価には適していません。正しくは:嚥下後の咽頭期以降の状態を評価する。選びやすい理由:嚥下障害の評価には全段階が含まれるため、準備期も評価項目の一つだと思い込む可能性がある。混同注意:嚥下機能全体を評価する際に、どの段階をどの検査で評価するかという知識が不確かだと誤りやすい。
- 3. 正解。改訂水飲みテストでは、3mLの水を嚥下させた後、30秒間の呼吸状態(湿性嗄声、呼吸困難、SpO2の低下など)とむせの有無を評価し、誤嚥の危険性を判断します。呼吸状態の観察は非常に重要な評価項目です。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:嚥下に関するテストであるため、直接的に「呼吸」の評価が主な目的ではないと感じるかもしれない。混同注意:「嚥下」と聞くと、食べ物や水の通り道(食道)への注目が優先されがちで、気道への影響(呼吸)を見落としがちになる可能性がある。
- 4. 改訂水飲みテストで使用する水の量は3mLです。80mLは多すぎるため、嚥下障害のある患者にとっては危険です。正しくは:3mLの水の嚥下状況を評価する。選びやすい理由:「水飲みテスト」という名称から、ある程度の量を飲むものと誤解しやすい。混同注意:他の嚥下検査(例: 嚥下造影検査や内視鏡検査などで様々な量の食品を試す場合がある)と混同する可能性がある。
国試ポイント
改訂水飲みテストの具体的な実施方法と評価項目を正確に理解しているかが問われています。特に、使用する水の量、評価時間、そして主要な観察項目(むせ、呼吸状態)は頻出のポイントです。
混同注意
他の嚥下評価法(反復唾液嚥下テスト、フードテスト、嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査など)との違い、特に水の量や評価項目が混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
改訂水飲みテストの結果から、誤嚥のリスクを評価し、その後の精密検査(嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査など)や、食事形態の調整、嚥下訓練などの介入を検討する。
関連知識
嚥下障害のスクリーニングテストには、改訂水飲みテストの他に反復唾液嚥下テスト(RSST)や、食物を用いたフードテストなどがあります。それぞれのテストの目的、方法、評価項目を比較して理解することが重要です。また、嚥下機能のメカニズム(先行期、口腔期、咽頭期、食道期)についても関連知識として押さえる必要があります。