フィンク, S. L.が提唱した危機モデルの最終段階はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
フィンクの危機モデルは、危機を経験した個人がたどる心理的プロセスを4つの段階(ショック、防御的退行、承認、適応)で説明しています。最終段階は、危機を乗り越え、新しい状況や環境に順応し、安定した状態を取り戻す「適応」です。この段階では、状況を受け入れ、建設的な対処法を見つけ、日常生活を再構築することが含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. フィンクの危機モデルにおいて「受容」は、危機を認識し、その現実を受け入れる段階を指しますが、最終段階ではありません。これは適応に向けての重要な中間段階です。正しくは:フィンクの危機モデルにおける最終段階は適応である。選びやすい理由:危機からの回復過程で重要であり、最終段階のように感じられるかもしれない。混同注意:受容は回復の一環だが、行動変容を伴う適応とは異なる。
- 2. 正解。フィンクの危機モデルは、ショック、防御的退行、承認、そして適応の4段階で構成されており、危機を乗り越え、新しい状況や環境に順応していく「適応」が最終段階とされています。正しくは:適切です。選びやすい理由:最終的に新しい状況に対応できる状態を示すため、これが正解であると判断できる。混同注意:「受容」との混同が生じやすいが、適応は受容の後に続く行動変容の段階である。
- 3. 問題解決は、危機に対する具体的な行動を示す概念ですが、フィンクの危機モデルの特定の段階名称ではありません。適応の過程で問題解決が行われることはありますが、最終段階としての直接的な名称ではありません。正しくは:フィンクの危機モデルにおける最終段階は適応である。選びやすい理由:危機を乗り越えるために必要な要素であるため、最終目標のように思えるかもしれない。混同注意:問題解決は適応を構成する一部の行動だが、段階の名称ではない。
- 4. ラポール(信頼関係)は、危機的状況にある対象者とのコミュニケーションにおいて非常に重要ですが、フィンクの危機モデルの段階名称とは異なります。これは支援者が対象者と良好な関係を築くための概念です。正しくは:フィンクの危機モデルにおける最終段階は適応である。選びやすい理由:支援者が介入する上で不可欠な要素であるため、重要視されやすい。混同注意:ラポールは支援関係の基盤であり、危機モデルのプロセスそのものではない。
国試ポイント
フィンクの危機モデルの各段階の名称とその内容、特に最終段階である「適応」の意味を正確に理解しているかが問われるポイントです。危機理論や心理的支援の基本的な知識が求められます。
混同注意
「受容」と「適応」が混同されやすいです。受容は現実を受け入れる認知的な側面が強いのに対し、適応は受容を踏まえた上での行動的な変容や生活の再構築を含みます。
次に同じ論点が出たら
危機状況にある患者への看護支援を考える際、患者が現在どの危機段階にあるかを評価し、それぞれの段階に応じた適切な介入方法を選択できるか。
関連知識
フィンクの危機モデル以外にも、キャプランの危機介入モデル(予防的・治療的・維持的)や、エリクソンの発達課題における危機的側面など、様々な危機理論が存在します。それぞれの理論の特色と、看護介入への応用を理解することが重要です。